「長文失礼しました」と謝罪する意味と書くタイミング|マナー
更新日:2024年11月15日
長い文章に「長文失礼しました」と書くことはマナーなのでしょうか。マナーと考える人と、そうでないと考える人の論争は尽きません。
そもそも「マナー」というのは何でしょう。本来は、相手を気遣う気持ちと行動であり、それは個人の気持ち次第で、決まりはありません。しかしマナーをルール化、マニュアル化してしまい「マナー違反だから」と目くじらを立て、気持ちは関係なくなってしまったり、人を気遣うよりマナーを守ることに重点を置いてしまっている傾向にあります。
マナーをルール化することが悪いわけではありません。みんなが気持ちよく過ごせるために作ったものでしょうから。でもルール化したことで、不快感を大きくしたり、論争になってしまうのは悲しいことです。
相手を気遣う気持ちという意味でのマナー
昔は手紙が主流だったので、今のように見直して簡単に書き直せるものではありませんでした。自分の文章力次第で、長くなってしまったり分かりづらい文章を書いてしまったことへの謝罪から書いたことでしょう。一般的に「長文」ではなく「乱筆乱文失礼しました」と書きました。
相手の貴重な時間をとらせてしまったことへの謝罪と考えれば、これは相手を気遣う気持ちのマナーと言えるでしょう。
ルール化されたマナー
ビジネスシーンでの「長文失礼します」もマナーと言えるでしょう。ビジネスマナーでは、忙しい相手を気遣う意味で、件名に長文であることを含めることをマナーとしています。逆にそれができていないと、マナー違反という印象を与えてしまうこともあります。
「ルール化された」と言っても、相手のことを気遣っていないわけではありません。文頭に「長文失礼します」と入れている人の多くが、相手を気遣う気持ちがあったり、そうするようにと教えられ、気遣うつもりで書いていることでしょう。
「長文失礼しました」をうざいと思う人の心理
現代では、メールやネット上に文章を書くことが増えました。それに合わせて「長文失礼しました」という文を見ることも多くなり「長文失礼しました」という謝罪に嫌悪感を覚える人も増えました。
「長文失礼しました」をうざいと捉える人の意見として、以下のことが挙げらています。
いつも書いている
・余程短いコメントでない限り「長文失礼しました」と、毎回書いている
・最後の締めの挨拶のように書いている
・意味を知らずに使っているのではないか
・自分が気が遣える人間だというアピールに見える
・Twitterに書けるものは長文ではない
文章には定型文が多数存在しますが、それぞれに意味があります。きちんと理解して使いましょう。
そもそも長文ではない
・「長文失礼しました」と書くほど長文ではない
・上手にまとまった文章に「長文失礼します」「長文乱文失礼します」と書かれると、嫌味にしか思えない
書くのに時間がかかったり、長くなった気がすることもあるのでしょう。読むときはあっという間の場合もあるので、最後に自分で読んでみましょう。書く場面によって、常識的な長さは違います。たくさんの人が書いている長さというのは、その場では長文ではなく、必要な量と考えて良いでしょう。
そう思うなら簡潔に書く努力をして
・読みやすく簡潔に書くべき
・そもそも「長文失礼しました」と書くほど長い文章は書かない
・「長文失礼しました」と書かなくて良いように努力する
もっと簡潔にしようと添削した上で、長文になってしまった時の「長文失礼しました」や「長文、乱文失礼しました」の場合は正しい使い方です。読みづらい文章を一度も読み返さずに「長文失礼しました」で終わらせてしまうのは、本当に失礼なことです。努力した結果なのかは相手に伝わりませんが、見直すことで少しでも読みやすくすることは大切でしょう。
申し訳なく思っているのに更に長くしないで
・「長文しつれいしました」と付け加えることで、さらに長くなる
確かに長くなりますが、一瞬で読めることです。遅刻してきた相手が「○○で遅れてしまい、申し訳ありません」と言った時に「ただでさえ遅刻してるのに謝罪してたら、もっと遅れるじゃないか」と言っているのに近いのではないでしょうか。ただこれは、「長文失礼しました」が乱用されてることに対しての、嫌悪感から出た言葉と言えます。
「長文失礼しました」と書く前に確認すること
「長文失礼しました」とは謝罪です。書く時点では、まだ文章が相手に渡ったわけではありません。
プライベートでの手紙の場合は、書き直しになるので絶対とは言いません。「あなたらしさ」が表れていることもあるでしょう。しかしパソコンやスマホの場合は、まだどうにかできる段階です。謝罪する必要があるのか考えたり、同じ長文でも、失礼にならない長文になるようにしましょう。
「長文失礼しました」と書く必要があるのか
初回公開日:2018年05月29日
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