「ご確認の上」の意味・使い方・例文|ご確認の上ご査収/ご検討〜等
更新日:2022年07月03日
ご確認の上の意味と使い方
意味は?
「ご確認の上」の言葉の意味を理解するポイントは、「~の上」の意味です。「ご」は、「確認」を丁寧にする前頭詞であり、「確認」は“はっきり認める、はっきり確かめる”の意味で、これは誰でもわかります。
「~の上で」の意味
深く考えることはなかなかありませんが、「~の上で」の意味をおさらいしましょう。
「〇の上で、△してください」という文章があったとします。これは、「〇したことがあって、そして、その結果として△してください」という意味になります。ただ単に、△をしてほしいという意味ではないのです。
〇が「確認」ならば、「はっきりと認める・確かめから、その結果として△してください」となるので、場合によっては△までは至らないことや△以外のアクションがあることも考えられます。
似た言葉「~したのちに」「~した後から」との違い
ビジネスシーンでもよく使われる「~の上で」に似た言葉に、「~したのちに」「~した後から」があります。これらは、ほぼ同じように使われますが、微妙に意味に違いがあります。
「〇したのちに、△してください」「〇した後から、△してください」とした場合には、〇をした時間的にあとに、△をしてくださいという意味合いになります。〇から△に時間的に進む、流れ作業のようになるので、△に至らないことはほとんどないと言えます。
「ご確認の上」の使い方
ビジネスシーンの文章や電話の会話などで頻繁に使う「ご確認の上」は、確認を相手に依頼する場合に使います。「ご確認の上」が文頭にくる場合も多いですが、「ご確認の上」の前に結果的にしてほしいことに対する条件や手順を提示することもあります。
例えば、「内容をご確認の上、ご返信をお願いいたします。」とある時には、返信する行動(結果)に至る前に、しっかりと内容を確かめるのを、相手から依頼されていることになります。
「ご確認の上」を使った例文
日常やビジネスシーンでみられる、「ご確認の上」を使った例文をいくつか挙げます。
・お送りいたしました品物の内容と数量をご確認の上、受領印をお願いいたします。
・入居者規約をご確認の上、今後ともご対応くださいますようお願いいたします。
・請求書、納品書、受領書が揃って届いていることをご確認の上、お電話くださいますようお願いいたします。
・ご契約内容をご確認の上、1週間以内に同封の返信用封筒にてご返信くださいますようお願い申し上げます。
・はがきに記載された内容をご確認の上、確認番号をお手元にご用意して連絡をくださいますようお願いします。
・ご確認の上、弊社指定口座に保証金をご入金くださいますようお願い申し上げます。
日常では「ご確認の上」の前に文章がつく
日常生活でみられる「ご確認の上」の使い方では、何を確認すべきか、確認の前に併記する使い方の方が多く見受けられます。ビジネスシーンでは、メールなどの長めの文章の最後に使うことが多いので、それ以前の文脈ですでに説明されていることが多いですが、日常では前の文章が短かったり、なかったりすることもあるためです。
注意すべき「ご確認の上」の例文
つぎに、ビジネスシーンでよく結びの文句として使われる「ご確認の上」を使った例文を解説します。これらは、よく使われているものの、避けた方がいい言い回しです。その理由をしっかり理解しましょう。
初回公開日:2017年07月26日
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