「ご確認の上」の意味・使い方とは?例文や言い換え表現について解説
更新日:2024年10月25日
「ご確認のうえ」と表記するのが正しい
「ご確認の上」と「ご確認のうえ」の2パターンありますが、ひらがなで「ご確認のうえ」と表記する方が正しいとされています。
もともと「上」とは「椅子の上」や「机の上」など物の上を表すときに使われ、補助動詞である「~のうえ」の「うえ」は本来であれば、漢字表記は適していません。
しかしひらがなにすることで読みにくさが増し、読み間違いも発生してしまうため、わざと漢字表記で「上」で表記される場合もあります。正しくは「うえ」ですが、場面に合わせて漢字とひらがなを使い分けることで、読み手にとって読みやすい文章になるでしょう。
理由・「必ず」を加えて要望を伝える
理由や「必ず」を加えることは、相手に要望を強調して伝えることができ、相手の把握ミスを防ぐためにも有効な言葉です。
特に記入漏れや期限切れなど、不備が生じた場合のリスクを同時に伝えることで、相手も注意を払って確認を行うことが期待できるでしょう。
「ご確認の程」との違い
「ご確認の上」と同じようにビジネスの場でよく耳にするのが「ご確認の程」ですが、意味が少し異なります。
「ご確認の上」は「確認してから〇〇」のように相手に行動を促す意味がありますが、「ご確認の程」はあくまで確認するだけのことを指しています。
確認と言っても、「~の程」は「~のよう」という意味があるため、確認を命令するような文章ではなく、相手に柔らかく確認を促すことが可能です。
しっかりと確認してほしい場合は、「ご確認の上」を使って相手に伝えるようにしましょう。
「ご確認の上」の言い換え表現
ビジネスでの場面ごとに「ご確認の上」の言い換え表現を正しく使い分けることで、相手とのすれ違いを防ぐことも可能です。
言い回しによっては多少意味合いも異なってくるため、言い換え表現ごとにポイントをおさえてから活用するようにすると、相手に失礼を与えることはないでしょう。
「ご査収の上」
「ご査収の上」は、よく確認してから受け取ることを意味し、相手に受け取ってもらうものがあるときに使います。
「ご査収」にはよく確認、調査が必要なときに使うため、確認することがないときは、「ご確認の上」と表現する方が適切です。
「ご参照の上」
「ご参照」は、他の情報と見比べて参考にすることを言い、「ご参照」の「参」も「照」も照らし合わせるという意味があります。
そのため「ご参照の上」と表現することで、他の情報と見比べて参考にしながら、確認してほしいことを伝えることが可能です。
「ご一読の上」
「ご一読の上」は「ごいちどくのうえ」と読み、書いていることを読んでもらいたいときに使います。一度読むという意味を持つ「一読」に、接頭後の「ご」がついた尊敬語です。
そのため取引先の相手や目上の人にも使える丁寧な言葉であるため、失礼を与えずに読んでもらいたい意思を伝えることができるでしょう。
「一読」自体の意味がざっと読むことを指しているため、比較的短い文章の場合に使う方が好ましく、自分の行動に対しては使いません。
「ご確認の上」の英語表現
ビジネスでは英文メールを書く機会も少なくないでしょう。その際には、真偽をはっきりさせることや有無をはっきりさせる意味を持つ「check」が適当です。
加えて「check」は調査ほど硬いものではなく、調べる程度の柔らかい意味があるため、軽めに確認してほしいときに使うことができます。
もっと重要なことであるのを伝えたい場合は、「check on~」と表現するといいでしょう。
「ご確認の上」の意味・使い方を理解して正しく使いましょう
初回公開日:2017年07月26日
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