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「ご心配ありがとうございます」の意味や使い方|シーン別の例文も紹介

更新日:2024年03月29日

「ご心配ありがとうございます」の使い方をご存じでしょうか。本記事では、「ご心配ありがとうございます」の意味や類語、例文を交えた4つの使い方を解説しています。正しい敬語を把握して円滑なコミュニケーションをとりたい人は、ぜひチェックしてください。

仕事の場面で、さまざまな人との関わりは不可欠です。自分への気遣いを受けた時は、社会人としてしっかりと感謝を伝えましょう。

ここからは、「ご心配ありがとうございます」を使用する時の注意点を3つ解説します。ビジネスシーンでの心がけや使えない場面を理解して、周囲との円滑なコミュニケーションを心がけてください。

ビジネスでは使わないほうがいい?

ビジネスの場において、いかに感謝の気持ちを込めて使用した「ご心配ありがとうございます」であったとしても、やはり場違いであるような、いわばマイナスの印象を与えてしまいがちです。

特に、目上の先輩や上司、取引先に対しての「ご心配ありがとうございます」は不適切です。このように、ビジネスシーンでは最低限のルールを学んでおくとともに、正しいかどうか微妙な敬語は別の表現に言い換えるなどの工夫が求められます。

気にする・気にしないは個人によって差がありますが、やはり相手を敬うという気持ちがビジネスマナーの基本である以上、相手の立場を慮る言葉遣いを心がけたほうが安心です。

相手に手助けしてもらった場合は使わない

「ご心配ありがとうございます」は、自分を心配してくれた「気持ち」に対して使用する言葉です。自分を心配した上で相手から「手助け」を受けた場合は、「ご配慮いただきありがとうございます」を使うとよいでしょう。

「ご配慮いただきありがとうございます。納期を延ばしていただいたおかげで、丁寧な作業ができました。」のように伝えましょう。

「配慮」という言葉は、相手の状況が良くなるように気遣いのある行動をすることを表しています。例文のように、相手からの配慮によって、どのような結果になったのかを一緒に伝えるとよいでしょう。

相手に迷惑をかけた時は使わない

相手に迷惑をかけた時に「ご心配ありがとうございます」を使うと、かえって相手を怒らせてしまう場合があります。このような時は、相手に感謝を伝えるのではなく、迷惑をかけたことに対して謝罪することが重要です。

このような時は、「ご心配をおかけして申し訳ございませんでした」を使いましょう。「申し訳ない」と謝罪することで、迷惑をかけてしまい反省していると相手にアピールできます。ビジネスメールでも使える表現のため、覚えておくとよいでしょう。

「ご心配ありがとうございます」の言い換え表現

ここでは、「ご心配ありがとうございます」の類義語について紹介します。あらゆるシチュエーションにおいてもスマートに相手に謝辞を述べることは、社会人としてビジネスマンとして身につけておいて損はありません。

【お気遣い】ありがとうございます
【お心遣い】ありがとうございます
【ご配慮】ありがとうございます

多くの人がどれもほぼ同じ意味として使っています。そしてこれらの言葉も、相手の好意に対して謝意を示したり遠慮したりする時に使用する言葉です。「ご心配ありがとうございます」よりも、より丁寧であたたかい印象を受けます。

ご高配いただきありがとうございます

「ご高配いただきありがとうございます」は、相手からの特別な配慮や心遣いに強い謝辞を表す表現です。相手を敬う尊敬語となるため、自分より目上の人に対して使います。同僚や自分より立場が下の人には使わないため、注意しましょう。

また、堅い印象を与えるため、口頭ではあまり使用されません。フォーマルの場やビジネスメールの文頭によく使われる表現です。例えば、「平素は格別のご高配をいただき、ありがとうございます。」のように使うとよいでしょう。

「ご高配いただき」を「ご高配賜り(たまわり)」に言い換えると、さらに丁寧な表現となり、相手により強い敬意を示せます。

ご心配おかけして申し訳ありません

「ご心配おかけして申し訳ありません」は、心配をかけてしまった相手に対して、謝罪の気持ちを示す言葉です。「申し訳ありません」を「申し訳ございません」に言い換えると、さらに丁寧な敬語表現となります。

体調不良で急に仕事を休んだ時などは、周りに負担をかけたり、業務に支障が出たりと迷惑や心配をかけてしまいます。例えば、「ご心配おかけして申し訳ありませんでした。本日より通常業務に戻ります。」のように謝罪の気持ちを伝えましょう。

お取り計らいありがとうございます

「お取り計らいありがとうございます」は、「物事がうまくいくように手間をかけてくれてありがとう」と感謝を伝える言葉です。「お取り計らい」は、「取り計らう」の敬語表現で、物事がスムーズに運べるように対処することを意味します。

「お取り計らいありがとうございます」は、「ご心配ありがとうございます」とは反対に、心配してくれた気持ちには使いません。相手から具体的に手間をかけてもらったことに対して、感謝を述べる時に使うとよいでしょう。

「ご心配ありがとうございます」の丁寧表現

前述したように、ビジネスの場において、「ご心配ありがとうございます」は不適切な場合があります。相手を敬う姿勢を見せるためにも、丁寧表現をしっかりと把握しましょう。

「ご心配ありがとうございます」の丁寧表現は、主に2つあります。1つ目は、「ご心配いただきありがとうございます」です。「もらう」の謙譲語の「いただく」を加えることで、相手に敬意を示すことが可能です。

さらに丁寧な表現にするなら、「ご心配賜りましてありがとうございます」を使うとよいでしょう。少し堅い印象になるため、会話に取り入れるよりも、ビジネスメールの挨拶文などで使用します。

どちらの言葉も目上の先輩や上司、取引先にも使えます。礼儀正しい印象を与えるため、相手との関係性に応じて積極的に活用しましょう。

「ご心配ありがとうございます」の英語表現

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初回公開日:2017年07月13日

記載されている内容は2017年07月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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