「お先に失礼します」と「お疲れ様でした」の使い方|気を付けたいことも紹介
更新日:2024年08月19日
上司よりも早く帰ってはいけないというルールはありませんが、それでも上司が仕事をしているところで「お先に失礼します。」と言うのは勇気がいります。特に機嫌が悪そうにしているときなどはなおさらです。
しかし、だからといって、仕事が終わっているのに職場で何もせずに上司の仕事が終わるのをひたすら待つわけにもいきません。
そんなときは「何かお手伝いできることはありますか?」と一声添えましょう。この言葉には自分の仕事が終わりましたというニュアンスの言葉を含んでいます。
上司の立場であれば仕事が終わった部下には早く帰ってもらいたいと思うので、たいていは「何もない。」という返事が返ってきます。よっぽど仕事の量に追われていれば少し手伝いを頼まれるかもしれません。
しかし、退社できる状態になった部下に大量の仕事を任せることはありえません。そのときはサッと言われた手伝いを済ませて、「終わりました。これでお先に失礼します。」と言ってしまえばいいのです。
仕事が増えてしまう可能性はありますが、一言で仕事が増えても、増えなくても、この後の「お先に失礼します。」が言いやすくなります。また、上司との関係も良好になるかもしれません。
「お先に失礼します」を言い換えてみよう
職場の状況に応じて、同僚や上司に配慮の言葉をかけたり、退社の挨拶を変えたりするとよいでしょう。こちらでは、「お先に失礼します」の言い換え表現をご紹介します。
「お先に上がらせていただきます」は、終業時刻を過ぎてから退社するときに使える挨拶です。「上がる」とは「仕事を終わる」という意味です。
「お先に失礼します」をさらに丁寧に言い換える場合、「お先に失礼いたします」「お先に失礼させていただきます」などがあります。
「お先に失礼します」の挨拶に、理由を加えて相手に伝えることもよいでしょう。
・本日の業務が終了いたしましたので、お先に失礼いたします。
・明日は早出のため、本日はお先に失礼します。
上司への失礼な行動
上司よりも先に退社できる状態になったときの配慮は大切です。しかし、その配慮の仕方が間違っていては意味がありません。先に述べた「ご苦労様です」もその一つです。
だからといって、間違った言葉や行動を恐れて、上司に隠れて知らないうちに帰ってしまうこともできません。それならばタイミングや空気も読まなくてもよいので、明るく「お先に失礼します」と言い切った方が好印象でしょう。
誤った挨拶をしても、流してもらえれば良いのですが指摘などを受けてしまう可能性もありますので、最後の瞬間まで気を抜かないようにしましょう。
挨拶の難しさ
早く退社できることは良いこととして考えられるようになりました。しかし、わずかながら上司よりも早く帰ることがマナー違反であると思っている人もいます。
そんな考えの上司に平気な顔で「お先に失礼します」と言ってしまうと、「私たちの時代は上司よりも先に帰るなんて考えられなかった」とチクリとしたことを言われるかもしれません。
そんなときは、やるべきことがしっかりと終わっているならば堂々と「お先に失礼します」とハッキリ言ってしまいましょう。仕事は問題なく終わっていますということを態度と言葉で意思表示しましょう。
しかし、この態度を頻繁にすると、気まずい空気になってしまうかもしれないので注意が必要です。
挨拶は積極的に
今回は退社時によく使われる、「お先に失礼します」と「お疲れさまです」の2つを中心に話をしました。
「お先に失礼します」という一言をみてわかるように、周囲への配慮、特に上司に対して失礼のないように心がける必要があります。
日頃から積極的に挨拶するようにして適切なマナーを身に付けておきましょう。
初回公開日:2017年07月06日
記載されている内容は2017年07月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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