「顔を出す」の意味・使い方・メール文例|「顔を見せる」との違い
更新日:2025年01月28日
顔を出すとは
意味
何かと耳にしたり使ったりする「顔を出す」という言い回し。「顔を出す」の意味を辞書で調べると、①隠れていたものが現れ出る(お日様が顔を出す)、②会合などに出席する、③人の家を訪ねる、という意味があることがわかります。
会話の中では②や③の意味合いで使うことが多いです。
反対語
「顔を出す」の反対語は「顔を出さない」になります。「○○さんは飲み会に顔を出さない」、「息子が実家に顔を出さない」など、色々なシーンで使うことができます。
ビジネスシーンで使える表現か
ビジネスシーンでも会議や取引先に顔を出すことも多く、つい使ってしまいそうになる「顔を出す」という表現。この「顔を出す」という言葉は実は尊敬語ではありません。そのため、ビジネスシーンでそのまま使うことは適切ではなく、注意が必要です。
特に、初対面の方に対して使ってしまうと無礼になることもあります。その場合、「顔を出す」という表現は使わずに、会話の相手やシーンによって尊敬語、謙譲語に言い換える必要があります。
顔を出すの尊敬語・謙譲語
「顔を出す」は親しい間柄で使う表現であって、敬語でないことは先述の通りです。それでは「顔を出す」の敬語はどのような表現になるのでしょうか。
「顔を出す」の直接的な敬語はないため、他の表現に置き換えて考えていくことが必要になります。こちらの項では「顔を出す」と同義語を挙げたのち、それらを使った尊敬語、謙譲語をご紹介していきます。
同義語
「顔を出す」には、会合などの集まりに完全に参加するわけではなく、途中から出席したり退席したりするニュアンスがあります。このニュアンスを踏まえると、同義語として「立ち寄る」、「訪れる」などが挙げられます。
尊敬語
尊敬語は、目上の方の動作などに対して使う敬語のことです。先述の同義語を使うと、次のような尊敬語を「顔を出す」の意味として使うことができます。
・お立ち寄りください
・お立ち寄りいただきたく存じます
・いらしてください
・お越しください
こちらに挙げたのはほんの一例になりますので、ケースバイケースで使い分けたり、他の表現に言い換えても良いです。
謙譲語
謙譲語は尊敬語とは逆に、目上の方に自分の動作をへりくだって話すときに使う敬語です。先述の同義語を使うと、次のような謙譲語を「顔を出す」と同じ意味で使うことができます。
・伺う
・参上する
・参る
他にも「ご訪問いたします」などもあり、シーンによって使い分けることが大切です。
顔を出すと顔を見せるの違いと使い分け
「顔を出す」と「顔を見せる」はとても似通った表現で、いざ違いを説明しようとすると少し難しいです。それぞれの意味を確認しながら、使い方、使い分けをご紹介します。
初回公開日:2017年07月24日
記載されている内容は2017年07月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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