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「貴職」とはどんな意味?正しい使い方や言い換え表現を紹介

更新日:2023年12月03日

皆さんは「貴職」という言葉を見かけたことはありませんか?この貴職は、一般的に公務員を指し、「あなた」という意味の尊敬語で、敬語表現の1つです。本記事では、貴職の使い方や似ている言葉など紹介します。貴職の意味を正しく理解したい方は、ぜひチェックしてください。

もう1つは文中での使用です。文中で「貴職」は「貴方(あなた)」と同様の意味を指します。そのため「貴職におかれましては~」や「貴職にご指導いただきました件について~」と使用しましょう。

「貴職」の言い換え表現

ここまで紹介してきた「貴職」と似たような意味を持つ尊敬語が他にもいくつかあります。例えば、「貴殿」や「貴台」などの言葉を書面やビジネスメールなどで見かけたことはないでしょうか。

どちらも「貴職」と似たような意味を持ち、公務員に使用が限定されていないため幅広く用いられています。しかし「貴職」と似たような意味であっても、それぞれ使い方が異なることや違いがあります。

そのため「貴職」に似た「貴殿」や「貴台」などを始めとした言い換え表現を4つほど紹介します。それぞれの意味や使い方を押さえ、正しい敬語表現を理解しましょう。

貴殿

「貴殿」は二人称の人の代名詞であり、男性が目上や同等の男性に対して使用する言葉です。この言葉は、書き言葉に分類され、書類やメールなどで使用します。話し言葉としては、使用することはありません。

また現代では、目上の女性にも用いることもあります。しかし貴殿の「殿」の字には、男性という意味が含まれます。そのため場合によっては、目上の女性に使用するのは、不快な印象を与えてしまう可能性があります。

必ずしも目上の女性に使えるというわけではないことを、頭にいれておきましょう。

き‐でん【貴殿】 の解説
[代]二人称の人代名詞。男性が目上または同等の男性に対して用いる。あなた。「―の御尽力の賜物と感謝しています」

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%B2%B4%E6%AE%BF/#jn-... |

貴社

「貴社」は、相手の会社を指す場合に使用する言葉です。注意するべき点として、この「貴社」は書き言葉であり、書類やメールなどで使用します。口語で相手の会社を指す場合は、話し言葉である「御社」を使用します。

しかし例外として、一度知り合った後にメールなどでやり取りをする際には「御社」を用いる場合があります。これは「貴社」を使用することとで、相手側が見苦しい印象を受けてしまう可能性があるのです。

このように使用するタイミングにややこしさがありますが、特に初めて連絡する場合には必ず「貴社」を使用するようにしましょう。

き‐しゃ【貴社】 の解説
相手を敬って、その所属する会社などをいう語。御社 (おんしゃ) 。

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%B2%B4%E7%A4%BE/#jn-... |

貴台

「貴台」は二人称の人代名詞であり、相手を敬い、その家屋敷を指す際に使用する言葉です。こちらも「貴殿」と同様に男性に対して用いる表現になります。また「貴殿」とあまり変わりないですが、より丁寧な表現方法として使用されます。

加えて「貴台」も書き言葉であり、口語では使用することはありません。「貴殿」と同様に目上や同等の主に男性に対して、使用することがほとんどになります。目上の女性に使用する際には注意が必要です。

このように一般的に「貴台」は「貴殿」と使用する方法は、同様の場合が多くあります。より丁寧な言い方と覚えておくのが良いでしょう。

き‐だい【貴台】 の解説
[名]相手を敬って、その家屋敷をいう語。
[代]二人称の人代名詞。相手を敬っていう語。多く手紙文で用いる。貴下。高台。尊台。

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%B2%B4%E5%8F%B0/#jn-... |

貴様

「貴様」という言葉の意味は、2つほどあります。1つは男性が親しく対等の者や目下の者に対し用いたり、相手をののしる場合に用いたりする場合の用語です。これは印象通りの意味ではないでしょうか。

もう1つは目上の相手に対し、尊敬の気持ちを含めて用いた語です。一般的にこの意味で使用されることはありません。しかし室町時代末期ごろより、「貴様」という言葉は「あなた様」という尊敬語の意味として、文書で用いられていました。

この名残が今でも辞書上では、意味として残っています。ただし現代の文書のやり取りで「貴様」を使用すると相手に悪い印象を与えてしまいやすいです。

き‐さま【貴様】 の解説
[代]二人称の人代名詞。
1 男性が、親しい対等の者または目下の者に対して用いる。また、相手をののしる場合にも用いる。おまえ。「―とおれ」「―の顔なんか二度と見たくない」
2 目上の相手に対して、尊敬の気持ちを含めて用いた語。貴殿。あなたさま。

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%B2%B4%E6%A7%98/ |

使う相手によって選ぶ必要がある

上記のように言葉のそれぞれの意味は、理解できたでしょうか。「貴様」以外の3つの言葉は、書き言葉として使用されることが、共通点です。しかし誰にでも適用するものではなく、男性や女性と性別によって使い分ける必要があります。

また「貴職」は、「貴殿」や「貴台」とは異なり公務員に対して用いる言葉です。民間企業の場合には「貴社」と書面上では、使用しましょう。これらのようにビジネスシーンでは、言葉を使用する相手によって「貴職」などの言葉を使い分ける必要があります。

「貴職」と「小職」の違い

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初回公開日:2017年07月24日

記載されている内容は2017年07月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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