「貴職」とはどんな意味?正しい使い方や言い換え表現を紹介
更新日:2024年10月28日
「貴職という言葉を見かけたけど、どのような意味?」
「実際に貴職はどのような場面で使うの?」
「貴職の似たような意味の言葉は?」
このように会社で働いている際に、この「貴職」という言葉を目にした方はいませんか?
「貴職」という言葉は、一般的にはあまり見ることのない言葉です。しかしビジネスメール上で、何度か見かけたりするたびに、意味や使い方をわからず使っていることはありませんか?
本記事では「貴職」という言葉の意味や使い方、似たような意味を持つ言葉などを紹介します。この記事を読むことで「貴職」の意味やどのような場面で用いるか、似たような言葉との意味と違いなどが理解できます。
敬語表現の中でもあまり目に見かけない「貴職」について正しく理解し、あなたがもし自分で使用する際に迷わないように、この記事で理解を深めましょう。
「貴職」の意味は?
一般的には、あまり見かけることがない「貴職」という言葉ですが、皆さんは意味をご存知でしょうか?
この「貴職」は、仕事の書面などで見かける場合があります。しかし「貴職」の意味を理解していますでしょうか?いざ自分で使用するとなったら迷うことでしょう。
ビジネスマナーとして正しい敬語の使い方は重要であり、相手に持たれる印象も変わってきます。ここでは「貴職」はどのような意味を持つのかを紹介します。
高い位・役職の官職・二人称の人代名詞
「貴職」という言葉は「あなた」の意味を表す二人称として用います。しかし「貴職」は、誰にでも使えるような言葉ではなく、医者や市長、弁護士などの高い位、官職に対して使用されます。
官職とは、公務員が職務と責任を持ち、占める地位の事であり「貴職」は一般的には公務員に対して使用できます。必ずしも役職がある方に使用するわけではありません。さらに「あなた」という意味があるため、「貴職」は役職がない公務員の方にも使用可能です。
また原則として「貴職」は、口頭での使用はせずに文書やメールなどで使用する言葉です。
き‐しょく【貴職】 の解説
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%B2%B4%E8%81%B7/#jn-... |
[名]高い位の官職。
[代]二人称の人代名詞。役人などを敬っていう。多く手紙や文書で用いる。
「貴職」の使い方
「貴職」の意味を理解できたところで、今度は使い方についてです。「貴職」という言葉を一度目にした人であれば、おおよそどこで使用するか理解しているでしょう。
主に「貴職」は、書き言葉として使用されるため、話し言葉のような口語としては、使用されることはありません。その点を頭に入れながら「貴職」の使い方を理解しましょう。
主に書簡やビジネスメールで使う
「貴職」の使い方として、主に書簡やビジネスメールなどの文面で使用するのが正しいとされています。また書き言葉として使用されるため、口語などの話し言葉としては一切使用されることはありません。
「貴職」は、基本的にメールの最初などに関わらず、相手を指す言葉として使用することができるため、文章の途中でも構いません。例としては、「貴職におかれましては○○~」のように使用できます。
主に公務員を指す際に用いる
一般的に「貴職」は、主に公務員の位の高い人を指す際に用いることができます。民間企業では使用しないため、馴染みのない表現となります。民間企業の場合には、「貴職」を使用せずに相手の肩書きを使用し、表現するのが一般的です。
「貴職」を使用する際には、相手によって使い分ける必要があります。
必ずしも官職の方に使うわけではない
「貴職」は、必ずしも位の高い方や官職の方に使用するわけではありません。「貴職」という言葉は「あなた」という意味で使用する場合もあります。そのため「貴職」は、上司や役職についている方だけでなく、同僚などにも使用することが可能です。
「貴職」を使った例文
ここまで「貴職」の意味や使い方を紹介してきました。しかし実際「貴職」をどのように文で用いるのかを具体的に例文を用いて紹介します。ぜひ使用する際の参考にしてください。今回は2つの例文を紹介します。
まず1つがあいさつ文です。書類やビジネスメールを送る際に、最初に用いるのがあいさつ文です。あいさつ文では、主に「貴社」と文章内で用いる場所に「貴職」を代用しましょう。
例文を以下で紹介します。
- 「貴職におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。」
- 「貴職ますますご清栄の段何よりと存じます。」
初回公開日:2017年07月24日
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