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「思われます」の正しい使い方とは|ビジネス手の場合・敬語表現

更新日:2020年06月30日

「思われます」という表現を使うことはありませんか?ビジネス上の報告書や、仕事のメールでのやりとりで使う「思います」や「存じます」などのことばの本来の意味や、想定されるシーンごとの使い方についてご紹介してまいります。ぜひ参考にしてください。

ビジネスシーンにおける敬語

皆さんは「思われます」という表現を何気なく使うことはありませんか?ビジネス上の報告書や、仕事に使うメールでのやりとりで「思います」や「考えます」「存じます」など様々な表現がありますが、どのように使い分けるのか、言葉の本来の意味について、意外に知らない方は多いのではないでしょうか。

ビジネスシーンにおける敬語というのは特殊で、社会人として長く働いていてもなかなか正しい敬語を使えていないということもしばしばあります。

正しい敬語を自然に使えるようになりたいと考える方のために、今回はビジネスシーンで聞かれる「思われます」の想定されるシーンごとに紹介していきます。

「思われます」は敬語なのか?

「思われます」はそもそも敬語なのでしょうか。たとえば「思う」の丁寧語は「思います」となり、尊敬語は「お思いになる」「思われる」「思し召す」となります。

「思し召す」というのは日常ではあまり使われることはありませんので、「思う」の尊敬語としては「お思いになる」か「思われる」と覚えておくとよいでしょう。

さらに私たちは尊敬語と丁寧語を組み合わせて使うのが日常的となっています。たとえば「○○さんはどうお思いになりますか?」や「○○さんはどう思われますか?」というように、丁寧語と組み合わせて使われるのが多いのではないでしょうか。

尊敬語+丁寧語や、謙譲語+丁寧語は、丁寧語単体よりも強い敬意を込めた表現になります。そこから「思われます」も尊敬語+丁寧語と考えられるわけです。

「~になるのが当然だ」という意味の「思われます」はNG

「思う」の尊敬語の「思われます」とは別に、「思う」という言葉と「れる」という自発の言葉が合わさった「思われます」があることを、皆さんはご存知でしょうか。

こちらは、ですます調で丁寧にしているだけですので、敬語としては不適切な言葉といえます。自発の言葉とは、自然にそうなるという言葉のことをいいます。

「思われます」の場合には、「~になるのが当然だ」という意味になります。これではビジネスシーンにおいては相手に対して失礼な表現になりますので、ビジネスシーンで「思われます」の使い方には注意が必要なのです。

「思われます」の正しい使い方とは

それでは「思われます」の正しい使い方とはどのようなものなのでしょうか。

尊敬語とはそもそも、相手が動作の主体である場合に使う敬語です。相手の動作などを立てて、敬意を表しています。そのため尊敬語としての「思われます」は、相手の「思う」動作を立てて、敬意を示しているというわけです。

そこから考えると、「思われます」を正しく使うためには、自発の言葉の「れる」ではなく、尊敬の意味の「れる」になるようにすればいいのです。

ビジネスで「思われます」を使う場合

それでは、「思われます」をビジネスで使う場面とは、一体どのような場面でしょうか。

「思われます」は相手が動作の主体である場合に使う敬語ですので、相手に何かを問われる際などに使うことが多いのではないでしょうか。例文を挙げるとすると以下となります。

【例文】
・○○の商品について、どう思われますか。
・○○はうまくいくと思われますか。
・○○のプレゼンを、どう思われますか。

上記のような使い方をすれば、相手が思っている考えを尋ねる際に使用しているので、「れる」が相手にかかるようになり、尊敬の意味を持つようになります。

ビジネスメールでの「思われます」の表現

日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいてもメールは相手と情報交換や連絡手段、コミュニケーションツールとして欠かせないものになっています。

メールは相手の状況を確認しなくてもよい分、気軽で使いやすいですが、ビジネスメールなどの文章は、口頭でのビジネス敬語とはまた違って形に残り、ある意味口頭よりも印象深くなることがあります。

そういったことから、ビジネスで使用する際には、守らなければいけない基本的なマナーとして以下がありますので留意しましょう。

【守らなければいけない基本的マナー】
・相手に何かを伝えるときの大原則「5W1H」を意識して書く
 WHEN(いつ)=年・月・日・時間・期間
 WHERE(どこで)=場所・地域・会場
 WHO(誰が(誰に))=主催・実施者・参加者(対象者)
 WHAT(何を)=目的・主題
 WHY(なぜ(どうして) )=理由・原因・経緯
 HOW(どのように)=方法・詳細内容

・あいまいな表現は避ける
あいまいな表現が原因となってトラブルになることも多々あります。ビジネス上でのやり取りについては、あいまいな表現は避けるようにします。

上記に照らし合わせると、ビジネスにおいては「思う」というニュアンスを含めるべきではない文章というのがあります。たとえば取引先やお客様からの問い合わせに対して、「~と思われます」というのは誤った表現です。

敬語を使ってやんわりと伝えていますが、あいまいな表現で、かつ自分の憶測をもとに返答しているからです。

これでは信用できない回答となってしまいますので、しっかりと回答を確認してから「お問い合わせいただきました件につきましては、○○です」という表現が正しいでしょう。

このように、ビジネスメールにおける「思われます」の表現において、自分の考えを「○○は××と思われます」というように文章で表現することがありますが、この「思われます」と尊敬語の「思われます」は別の表現となりますので、混同しないようにしましょう。

「思われます」は「存じます」と同意?

「思われます」は「存じます」と同意と思われている方もいるかもしれませんが、「存じる」とは「思う」の謙譲語にあたります。

謙譲語ですので、尊敬語の「思われます」とは違って、自分が動作の主体である場合に目上の人に対して、自分をへりくだす言い方をすることで相手への敬意を示す言葉です。

そのため、自分が思っている考えを目上の人に伝える際には、「思われます」よりも「思います」または「存じます」が適切です。「存じます」は、具体的には以下のように使います。

【例文】
・○○について、お手すきの際にお聞かせいただきたく存じます。
・かねてより、○○さんにお話を伺いたいと存じておりました。
・下記の通り歓迎会を開催したいと存じます。

「存じます」には「知っている」という意味も

また「存じます」には「知っている」という意味もあります。こちらも「知っている」の謙譲語にあたります。この「知っている」という意味で「存じ上げる」という言い方もありますが、「思う」という意味の謙譲語では「存じ上げる」とは使いませんので、この場合は区別しやすいでしょう。

「知っている」対象が、敬意を示すべき「人」である場合は「存じ上げる」、それ以外の「モノ」である場合には「存じる」を使う、と覚えておくと分かりやすいでしょう。「知っている」という意味の「存じ上げる」は以下のように使います。

【例文】
・その件については存じております。
・お名前はかねてより存じ上げております。

「所存です」という表現も

また、「思う」の謙譲語として、「存じます」のほかに「所存です」という表現もあります。これは「存じます」と同じように、目上の人に自分の考えを伝える際「~する所存です」などというように使います。具体的な使い方は以下の通りとなります。

【例文】
・仕事に邁進する所存です。
・ ○○に尽力する所存です。

ここで注意していただきたいのは、「~と思う所存です」と使われている方がいらっしゃいますが、「所存です」は「思う」の謙譲語ですので、「思う」+「所存です」という使い方は誤りですので、ご注意ください。

尊敬語と謙譲語をマスターしよう

普段意識せずに使う場合は「~と思います」「~と思っています」という表現を使いがちですが、ビジネスシーンにおいては「思われます」を正しく使えるようにしましょう。

尊敬語だけではなく謙譲語も必要な場面で上手に使えるようになると責任ある言葉となり、社会人として成長できるでしょう。ぜひ正しいビジネス敬語を身につけて、活躍の場を広げてください。

初回公開日:2017年07月13日

記載されている内容は2017年07月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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