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間違いも多い「大丈夫でしょうか」の意味と使い方・メール例文

更新日:2024年03月15日

普段、ビジネスシーンでも何気に使っている「大丈夫でしょうか」「大丈夫です」本当にその使い方で大丈夫でしょうか?知らずに使い続けて評価を下げる前に、ビジネスシーンでの正しい使い方を言葉の意味の理解やよくある会話例などから学びましょう。

対面でないから特に気を付ける

ビジネスメールにおいては対面で話すよりも「どのような印象を持たれるかに気を払う」必要があります。なぜなら、対面だと表情やしぐさなどを含めて印象が決まりますが、メールですと文面(文章)だけで印象が決まってしまうからです。見る人によっては、「この人は時間をかけて作成したメールを送って来てもこのレベルか」とマイナスに捉えることもあるでしょう。たった1通のメールで、マイナス評価を貰うようなことは避けたいものです。

聞きたい事、伝えたい事を具体的に表現する事が大切

それでは、「大丈夫でしょうか」をビジネスメールで伝える例文について、見ていきましょう。良くない使い方とオススメの使い方をご紹介します。

(1)「お電話で頂いたお約束は来週の木曜日の16時で大丈夫だったでしょうか?」

これは電話でお願いしたアポイントメントの確認をメールで行っていますが、適切ではありません。ここでも、先ほどの置き換えのコツを使って、大丈夫でない状態→”間違いがある”→間違いなかったでしょうか?と変換すれば良いのです。

(2)「打ち合わせの時間の変更をお願いして、大丈夫でしょうか?」

これも良くない例ですが、実際に使っている人は多いでしょう。大丈夫でない状態は「良くない⇔よろしくない」ですので、「よろしいでしょうか?」に変えると良いわけです。

(3)上司に待ち合わせの場所や時間を確認するメールで「では、〇〇駅の中央開札に8時で大丈夫でしょうか?」

こちらも、「よろしいでしょうか?」や「いらっしゃるのをお持ちしております。」などと、聞きたい事、伝えたい事に合わせて、具体的に表現するようにしましょう。

目上の人に対して使う時の敬語表現

聞かれたことにシンプルに答える

上司が話をした後に「質問はありませんか?」という質問をしたときに「大丈夫です」と答えると生意気な印象を与えます。シンプルに「質問はありません」と答える方が、印象が良いです。例え、上司が「大丈夫でしょうか?」と言っても、意図をくみ取ってスマートに返すように心がけると良いでしょう。

他の例ですと「この仕事をお願いしてもいいかな?」があります。こう聞かれて「大丈夫です」と返すと、何か上から目線で言っているように取ってしまう人もいます。ここでもシンプルに、YESかNOを最初に伝える「はい、承知いたしました」などで表現すると良いです。

一番やってはいけないパターン

日常的に使う人が多く一番やってはいけないパターンをここでご紹介しましょう。それは、返答としてYES・NOのどちらかわからない使い方です。

よく見かける光景でいうと、コンビニで商品を購入して店員さんに「温かいものと冷たいもので袋を分けますか?」と聞かれて、お客さんが「大丈夫です」と答えた場合があります。これでは、店員さんはどちらかわからずにアタフタしてしまいます。また、本屋さんで本を購入した時に「ブックカバーはおつけしますか?」という質問に、「大丈夫です」と答えた場合です。これも、どちらか分かりづらくて、困ってしまうでしょう。

上司に対しても使ってしまいがちなシーンとしては、次のようなものがあるでしょう。

お酒の席で「〇〇君、もう一杯どうかね?」と尋ねられた際の「大丈夫です」です。気遣ってもらっているというのに、頼むのか、頼まないのかが分からないあやふやな回答ですので、とてもマズい回答です。頼む場合は「はい、もう一杯いただきます」、頼まない場合は「いいえ、今日は少し飲み過ぎましたのでこの辺で控えておきます」などと、はっきりと答えるべきです。

このように、聞かれたことに「はい」か「いいえ」などはっきりと意図を伝えるように心がけることで、「大丈夫」の良くない使い方を避ける事ができます。「大丈夫」は便利な言葉なので、つい使ってしまいがちですが、社会人として、あいまいな言葉で相手を困らせるようなことは避けるよう、気をつけなければいけません。

ビジネスシーンにおいて「大丈夫でしょうか」を使わない事が無難

便利な言葉である反面、色々な意味に取られてしまう

「大丈夫でしょうか」は、便利な言葉である反面、色々な意味に取られてしまう言葉です。そのため、ビジネスシーンにおいては、できる限り使わない方が良いことがおわかりいただけたのではないでしょうか?

自分からの発言の場合は、「置き換えのコツ」を使って「大丈夫」を使わないようにし、相手に聞かれた場合は、何を意味しているのか汲み取って具体的に回答することを心がけるようにしましょう。万一、汲み取って回答した内容が的外れなモノだったとしても、「大丈夫でしょうか?」と聞いた側が改善すべきと気づくはずです。それによって、コミュニケーションの質が向上し、仕事がスムーズに進むようになるのです。

ここまで、「大丈夫でしょうか」という言葉に関して理解を深めてきましたが、ご自身に思いあたることはありましたか?相手を思いやる小さな心がけ一つで、もっとコミュニケーションはうまく行きます。ここで読まれた内容が、少しでも皆さんの助けになることを望みます。

初回公開日:2017年07月19日

記載されている内容は2017年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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