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「盛況のうちに」の意味と使い方|文中での「盛況のうちに」の例文

更新日:2024年04月14日

「盛況のうちに」という言い回しは、様々なイベントの終了後によく聞きます。この「盛況のうちに」が、本来どのような意味でどのような場面で、誰が誰に、どのような媒体を通してどのように伝達しているか、具体例を挙げながら紹介します。

「盛況のうちに」の意味と使い方概要

盛況の語源

「盛」には「賑やか」「勢いよく栄える」という意味があり「況」はありさまです。従って、「盛況」は賑やかに勢いよく栄えるありさまのことであり、めでたい様子を表現することばであり、めでたい催事専用のことばだと言えます。従って、弔事の際には使ってはいけないことばです。

この場合は「盛大」ということばを使い、「〇〇さんの葬儀が、盛大に執り行われました。」と表現します。同じ「盛」を使ったことばですが「盛況」と「盛大」とでは、使う場面が全く正反対ですので注意が必要です。

類義語と置き換え

■類義語
「盛況」と意味あいが似ていることばは、多く存在しますが、意味あいがほとんど同じものと、微妙に異なるものがあります。

・大盛況:類義語ではないが、盛況を更に強めた表現
・盛会:賑やかな会合
・成功:困難な目標を成し遂げること
・賑わい:にぎわうこと
・盛運:にぎわい発展していること
・隆盛:にぎわい発展していること

■置き換え
「盛況」を類義語に置き換えると以下の3形態に分類できます。

・そのまま置き換えができるもの
「新発売商品特別記念キャンペーンは、大盛況のうちに終了しました。」
「弊社の設立〇〇周年記念祝賀会は、「盛会のうちに」終えることができました」
                  
・言い方を変えて、同じ意味あいになるもの
「売れ筋商品〇〇展示会は、「成功裡のうち」に終了しました。」
「発売開始5周年記念キャンペーンは、大きな「賑わいを見せ」、無事閉幕致しました。」
   
・同じニュアンスだが、意味合いが微妙に異なるもの
「御社は、今がまさに「盛運期」の真っ直中だと思います。」
「御社は、この業界では、「隆盛」を極めており、御社に勝る会社はどこにも存在しないと存じます。」

「盛況のうちに」の使い方詳細

では、「盛況のうちに」を使ったメッセージが、どのような場面で、誰が誰にどのような媒体を通して、どのように伝えているのかを見てみましょう。

どのような場面で

前述のように、「盛況のうちに」は、以下のような、めでたいイベントで使っています。また、多くの場合、そのイベントの終了した後に、そのイベントの結果報告のお礼の中で、使われています。

・祝賀会:会社設立〇〇周年記念祝賀会、〇〇商品発売記念祝賀会、東京五輪出場記念祝賀会
・商品展示会:新発売商品展示会、売れ筋商品〇〇展示会、お得意様感謝商品展示会
・キャンペーン:新発売商品特別記念キャンペーン、100万個突破記念キャンペーン、発売開始5周年記念キャンペーン

誰が誰に、どのような媒体を通して

イベントの内容によって、イベント終了直後に、会場で主催者が来場者に口頭で告げる場合もあります。その場では、無理な場合は、メール、Webページ(ホームページ)により、「盛況のうちに」或いは、「大盛況のうちに」を使ったお礼メッセージを伝えます。中でも、重要なイベント、例えば、会社設立〇〇周年記念祝賀会のようなイベントの場合は、出席者全員に盛況のうちに」を使った丁寧な礼状を送る場合もあります。

どのように伝えているのか

・口頭:本日のご来場誠にありがとうございました。本イベントは大盛況のうちに閉会といたします。

・メール:昨日(先日)の〇〇祝賀会にお越しいただき、大変感謝致しております。お蔭様で、盛況のうちに終えることができました。ありがとうございました。

・Web:本年のキャンペーンは、〇月〇日を持ちまして、大盛況のうちに終了致しました。誠にありがとうございました。来年も同時期に開催予定でございますので、宜しくお願い申し上げます。

・礼状:先般の、弊社の設立〇〇周年記念祝賀会には、御社からは多数のご出席を賜り、心より御礼申し上げます。お陰様で、盛況のうちに終了することが出来ましたことを、ここにご報告申し上げます。

・祝電:「盛況のうちに」は使わず、「盛会」を使う

祝賀会には、「祝電」は定番ですが、この場合「盛況のうちに」はほとんど使われません。「盛況のうちに」とい文言が過去形に近い意味あいが強いからです。当然「祝電」は、祝賀会の冒頭で披露されるので過去形ではしっくりきません。従って「盛況のうちに開催されますこと祈念しております。」とは表現せず、「設立〇〇周年記念祝賀会の盛会を心より祈念致しております。」と「盛会」を使います。

「盛況」を使った例文

盛況のうちに終える

以下は、新商品展示会に来場した招待者に対して、主催者が「盛況のうちに終える」を使った御礼メールの文面です。
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、先般の弊社主催「〇〇年度新商品展示会」には、ご多忙のおりにもかかわらず、大勢の皆様にお立ち寄りいただき誠にありがとうございました。

今回展示致しました新商品に関するご意見、ご要望等がございましたら、お気軽にお申し付けください。今後とも、社員一丸となり皆様のご期待に添うべく商品開発に精進致す所存でございます。

今後とも、これまでどおりのご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

盛況のうちに開催

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初回公開日:2017年08月28日

記載されている内容は2017年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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