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「参考」の適切な使い方と例文5つ|「ご参考ください」は誤り

更新日:2024年01月04日

「ご参考下さい」という言葉はビジネスなどで使っている人も多い表現ですが、違和感を覚えたことはありませんか。「ご参考ください」の意味、正しい使い方などについて紹介しています。正しい「ご参考下さい」の使い方についてぜひ参考にしてください。

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正しい敬語はビジネスマンとしての基本スキルです。知っておきたい敬語が漫画で分かりやすく、イメージがわきやすいように解説してあるので、この本を読んでいるといつのまにか口からスラスラ敬語が出てくるでしょう。

「こちらでよろしかったでしょうか」などのNG集も提示してあるので、自分の間違いに気付ける手助けにもなります。実生活にすぐに役立つ敬語をマンガで体感して、声に出しておぼえていきましょう。

「ご参考ください」は誤り

「参考」を使用するうえで、間違って使いやすいフレーズが「ご参考ください」です。一見正しくも感じる「ご参考ください」ですが、表現方法として実は正しくありません。

「ご参考ください」のどこが間違っているのか、また正しい表現方法とはどのようなものなのか、解説していきます。

日本語の用法としては誤り

実は「ご参考ください」は言葉の表現方法としては正しくありません。「資料を参考する」とは言わず、正しくは「資料を参考”に”する」と言います。

そのため参考にしてもらいたい場合は「ご参考ください」ではなく、「ご参考にしてください」というのが正しいと言えます。

しかし「ご参考にしてください」は意味としては通じますが、参考を相手に強制するニュアンスがあるため、目上の方や上司に使う場合は適切ではありません。

敬語表現にはならないので注意

目上の方や上司に対して参考にしてほしいことを伝える場合、どのような表現をすればよいのでしょうか。実は先に述べた「ご参考にしてください」は、丁寧な言葉ではありますが敬語ではありません。

「お(ご)~なる」という敬語表現を使用した、「ご参考になさってください」という言い方が敬語表現としては適切です。資料を渡す際に「これをご参考になさってください」と言って渡すと良いでしょう。

言葉は状況に合わせて適切に使い分けよう

文章の中に敬語を使うことで、相手を敬っていることを表現することができます。敬語の表現は難しいところもあり、言葉の選択に悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

同じような言葉でも微妙な意味の違いがあり、自分は敬語を使っているつもりが逆に失礼になってしまうこともあります。特にメールなどの文章は後々残ってしまうものなので、気をつけて言葉を選びましょう。

他にも実は間違って使っている言葉も多い

「ご参考ください」のように間違っているのに、普通に使用されていることが多いフレーズは他にもあります。以下ではそういった誤った使い方を紹介し、解説していきます。

自分はうっかり使用していないか、今一度確認してみましょう。

「される」の使い方

「される」は尊敬を表わす助動詞ですが、「相談される」というと「相談した」のか「相談をされた」のか迷ってしまいます。このように「される」には受け身の意味もあるため、気を付けて使いましょう。

「ご利用される」という表現も実は間違いです。「する」の敬語「される」を使う場合は、「利用される」のように「ご」はつけませんし、「ご(お)~になる」という尊敬表現ですと「ご利用になる」が厳密には正しい表現です。

「割りと」の使い方

上司からの問いかけに、つい「割りと」と返事してしまうことはありませんか。

「割りと」は「比較的・思っていたより」という意味で、「割りと」自体に丁寧語はありません。しかし目上の方に使用すると、失礼に当たることがありますので注意をしましょう。

目上の方に「割りと」を使用したいときには、「比較的」「割合と」などと言い換えると適切な表現になります。

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初回公開日:2017年09月10日

記載されている内容は2017年09月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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