わかりやすい言い方を考える
「相違ございません」はどういう意味なのか、どういう場面で使われるのかということを紹介してきましたが、「相違」という言葉そのものが難解なので、誰にでもわかる言葉に置き換えて考えると簡単でしょう。
例えば「明日は晴れるに相違ないね」と雨上がりの夕方、同僚と会話しているとします。この場合、「明日は晴れるに違いないね」、「きっと明日は晴れるに決まってるよ」という言葉に置き換えても、伝えたい意味は同じ「明日は晴れるかもしれない」という期待です。
言いたいことを伝えたい人に真っ直ぐに届けるということは、当然のことです。ですが、大変難しいことでしょう。それを理解した上で、伝えたい人に伝えたいことを伝えるという行為は、努力する価値のあることといえるでしょう。
スマートな判断でやんわりと対応
「相違ございません」という言葉は、わかりにくい言葉、曖昧な言葉と言えるでしょう。ですから、「相違ございません」という言葉を間違って使っている人に遭遇したとしても、即座に否定することはお勧めできません。
言葉はコミュニケーションの一つです。伝えたいことを誤解されずに伝えることが言葉の使命です。そして、相手が何を伝えたいか、何を理解してほしいと思っているのかと考えることも、社会人としての大人の使命と言えるでしょう。
もし、「相違ございません」という言葉が間違って使われている場面に遭遇したときは、やんわりとスマートに状況判断して、相手を傷つけずに相手の伝えたいことを考え、答えられる対応が望ましいでしょう。