「気付」の意味とは?使い方・例文・注意点・言い換え表現を解説
更新日:2024年06月23日
「気付」は、郵便物を届けたい相手が所属していない会社などに送りたい場合に使う便利な言葉ですが、「気付」を使う際の注意点がいくつかあります。
「気付」は、所属していない団体を経由して送りたい宛先の人に届けたい場合に使うので、個人宅などには「気付」を使用しません。
個人の自宅あてに「気付」使用しない
「気付」は、送る相手の立ち寄り先の、会社やホテルなどに送る場合に使用する言葉です。
送る相手が他人の自宅に一時的に住んでいる場合、その個人宅に郵送する場合には「気付」は使用しません。
個人宅に送付する場合は「様方」をつけます。
○○さんの家に△△さんが住んでいる場合、
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
○○様方 △△様
と記載します。
あて名の前に改行を入れて記載する
「気付」を単独で使用することは無く、「気付」の後ろに必ず個人名を記載します。
その場合は「気付」の後に必ず改行をして宛名を記載するようにしましょう。
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
〇〇ホテル気付
△△様
このようになります。
立ち寄り先と宛先の区別がはっきりするように改行します。
宅配便にも「気付」は使用できる
宅配便を送る時も「気付」は使用できます。
書き方は郵便物と同じで、気付けの後は改行しましょう。
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
○○株式会社 気付
株式会社□□ △△様
郵便物の送り状にも、このように記載して「気付」が使用できます。
「気付」の言い換え表現と違い
「気付」の言い換え表現と違いを紹介します。
「御中」
「気付」と「御中」はともに団体の後につける言葉ですが、経由する団体か、受取人となる団体かで違いがあります。
まぎらわしいですが、「気付」とはどこかの団体を経由する場合に、経由する団体に対して使用するという点に注意しましょう。
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
株式会社〇〇気付
株式会社△△御中
この場合、経由する団体のほか、受取人となる株式会社△△も団体となっています。
「御中」は個人以外で使用しますが、受取人が株式会社△△ということは個人以外に該当するので、「御中」を使用します。
一方で、送り先の住所は株式会社〇〇で、経由する団体ですが、実際には株式会社△△が郵便物の受取人となります。
つまり、受取人となる株式会社△△は「御中」という敬称を使用しますが、経由する団体となる株式会社〇〇は「御中」ではなく「気付」を使用します。
「様方」
「様方」は、宛先を書くときに送付先と受取人で2種類存在するという点で「気付」と似ています。
一方で、「様方」とは個人宅に送るもので、団体を経由して個人や団体に送る場合に使う「気付」とは異なります。
「様方」を使用するのは送付先の住所が個人宅に向けた場合となります。
「気付」の英語表現
英語で、「気付」「様方」として送りたい場合は「c/o」を使います。
「c/o」は「care of」の略で、手紙の宛名では「c/o」を使用します。
○○ホテル 気付
△△様
英語になるとこれが逆になるので、名前が先になり、郵便物を経由する側が後になります。
Miss △△
c/o ○○hotel
英語圏では、名前が先で住所が後になるので、「c/o」を使用する時でも同じです。
「気付」の意味を理解して正しく使おう
初回公開日:2017年11月15日
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