「ご連絡ください」の意味と使い方・敬語・メールでの伝え方
更新日:2024年08月28日
「ご連絡ください」の意味と使い方
ビジネスシーンに出ると「ご連絡」という言葉を耳にしたり自分で使う機会が大変多いでしょう。相手に連絡をするときは「ご連絡いたします」「ご連絡差し上げます」連絡をもらったら「ご連絡有難うございます」など、その活用は多く聞かない日がないほどです。仕事では、相手からの連絡を催促したり依頼する場合もあるでしょうが、その時はどのように伝えるのが社会人として最適なのでしょうか?
今回は、返信や連絡を依頼するときの「ご連絡ください」ですが、相手に不快感を与えないような社会人としてのマナーをご紹介していきます
「ご連絡ください」の意味
昨今携帯電話の普及により、担当者と直接連絡が取れるようになったためその精度と密度は格段にアップしたとはいえ、ビジネスシーンにおいて相手と連絡が取れないことは珍しいことではありません。そういったシーンなどで相手の連絡を請う言葉として「ご連絡ください」という言葉が使われます。「連絡」には相手とつながることと言う意味があり、その手段については限定されていません。電話やメールなど、手段は問いませんがとにかく相手とコンタクトを取りたいときに使用します。
「ご連絡ください」の使い方
「ご連絡ください」は相手とコンタクトを取りたい時に使用しますが、その前につく言葉や、末尾の締め方などによりその意味合いやニュアンスがわずかではありますが変わることがあります。「ご連絡ください」のよくある言い回しと、そこに含まれるニュアンスの違いについては自分の中で整理しておきましょう。
「ご連絡ください。」は敬語として正しいか
活用の前に、先ほどから出ている「ご連絡ください」ですがそのまま使ってはいけないのでしょうか。間違いではありませんが「ください」と断定している文章のため、相手に強要するような印象を与えてしまう恐れがあります。連絡を求める相手が決まった一人(組織)の場合はやんわりとした表現を心がけたほうが良いでしょう。相手に落ち度(期限の過ぎた回答を返していないなど)のない場合は、こちらから連絡をお願いするという体での言い方をするのが一般的です。
また「製品の不具合、故障などにつきましてはお客様センター(○○○-○○○○)までご連絡ください」のように、相手が不特定多数および連絡の強制性のない場合「ご連絡ください。」と言い切ってしまうこともあります。
「ご連絡くださいますよう」
先に出た「ご連絡ください」のやんわりとした優しい言い方がこの「ご連絡くださいますよう」です。「~ますよう」と続くことによって命令形ではなくなり相手への強制の姿勢が見えなくなります。しかし、やわらかい言い回しのため、必ず連絡が欲しいシーンでもあまり重要に受け取ってもらえない可能性もあります。絶対に連絡を取りたい時には「必ず」や「〇月〇日までに」などを付けることでその本気度合いをアピールしましょう。
【例】
・「ご連絡くださいますようお願い申し上げます」
・「〇月〇日までにご連絡くださいますようご協力お願いいたします」
・「○○株式会社○○までご連絡くださいますようよろしくお願いいたします」
・「○○の件、ご連絡くださいますようよろしくお伝えください」
「ご連絡くださいますでしょうか」
「ご連絡くださいますようお願いいたします」は相手に連絡を「お願い」する丁寧な言い方ですが、「ご連絡くださいますでしょうか」は相手の都合をうかがうニュアンスが含まれており、より相手のことを思いやった文の形状になっています。疑問形の形にはなっているものの、連絡を拒否されることはあまりないでしょう。連絡の期限が差し迫っていたり、連絡の取れる時間が限られていたりなど相手に少々手間をかけさせることがわかっているのであればこういった表現を使うようにしましょう。
【例】
・「○○の件、今週中にご連絡いただけますでしょうか」
・「本日の13時から16時までの間にご連絡いただけますでしょうか」
「ご連絡くださいまして」
こちらは連絡してくれたことに対して大体が礼を述べる、感謝の意をあらわす言い回しです。「~ありがとうございます」のように使われます。省略し「ご連絡ありがとうございます」とも言われます。
【例】
・「ご連絡いただきましてありがとうございます」
・「ご連絡いただきまして恐縮です」
・「こちらからご報告をしなくてはいけないところ、ご連絡いただきまして」
「ご遠慮なくご連絡ください」
こちらは他の「ご連絡ください」とは性質が異なり、相手側は必ず連絡をする必要はありません。例えば営業マンが顧客に対して、または店員が客に対して使う言葉で、相手が遠慮してしまいそうなところをぜひに、というニュアンスが込められています。相手に連絡を催促する、強要する意味合いはないので、わざわざ言わなくても良いセリフではありますが、相手に気を楽に持たせ自分を頼らせる定型的な語句ですので、一言添える気持ちで使ってみるとよいでしょう。
【例】
・「何かございましたらご遠慮なくご連絡ください」
・「ご質問などございましたら、ご遠慮なくご連絡ください」
・「気になるところがございましたら、ご遠慮なくご連絡ください」
「ご連絡ください」の敬語
初回公開日:2017年11月15日
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