「ご自愛くださいませ」の意味と使い方・目上の人に使って良いか
更新日:2024年08月24日
ご自愛くださいませの意味と使い方とは
皆さんは「ご自愛くださいませ」をどのようなシーンで使うことが多いですか。そもそも「ご自愛くださいませ」とは、自分を大切にする・自分の健康を気遣うという意味です。一般的に、手紙やメールで結びの挨拶としてよく使われるでしょう。文の末尾に「ご自愛くださいませ」が入っていたら気持ちがよく、相手の気遣いを感じることができます。
使い方としては、健康を気遣う一文となりますから、体調を崩しやすい季節の変わり目などに使うことをお薦めします。
ビジネスにおいての使い方
年齢や性別を問わず使う事ができ、特に目上の方に対する丁寧な言葉なのでビジネスにおいて、メールの末尾などに添えると相手に良い印象を与えます。
また、取引先の人が体調を崩して休暇をとっていたり、入院していたりするとお見舞いのメールを相手を元気付けるという意味でした方が良いでしょう。そのような時は、体調を気遣うために「ご自愛くださいませ」という言葉を用いるのは不適切です。
なぜならば「ご自愛くださいませ」は、健康である人に使うのであり、病気や怪我に悩まされている時に使うのは好ましくないです。入院や病気の時に「ご自愛くださいませ」というメールが届いたら、常識がない人だと捉えられてしまうので、マナーとしておさえておくべきポイントです。
そのような場合には「一日もはやいご回復をお祈り申し上げます」や、シンプルに「お大事になさってくださいませ」というのでも良いでしょう。また、かしこまった言い方が良い場合には「ご無理をなさらず、十分にご静養なされますよう、願っております」と目上の方に使う場合や、大切な取引先の方に送る場合は、こちらの方が適切です。
仕事の用件のみで済ませるのではなく、相手の事を思いやった一文を添えることによって、取引先や上司に与える印象アップに繋がることもあり、良い関係性を築けるでしょう。
ご自愛くださいませの例文
季節にふれながら「ご自愛くださいませ」を使うのが一般的であり、使用している人も多いので気軽に使いやすいです。目にすることが少ない「花冷えの時期柄、ご自愛くださいませ」「朝夕の寒暖の差が激しい時期柄、ご自愛くださいませ」など、美しい季語を入れて一工夫してみると、また印象がぐっと変わります。
お体ご自愛くださいませ
「お体をご自愛くださいませ」は、一見するとすごく丁寧な言いまわしのように考えられますが、「お体」の表現の重複を意味します。分かりやすく言うと、腹痛が痛いと同じことになり、お体お体を大切にしてくださいという意味になりかねません。
これは、よくある誤りなのでビジネスにおける取引先や上司の方や、目上の方に使うメールや手紙を書くときには十分に注意が必要ですし、常識がないと感じられたり、不快になってしまうことも考えられるので、気を付けるポイントです。
くれぐれもご自愛くださいませ
「くれぐれも」という意味は、何度も心をこめて依頼・懇願したり、忠告したりするさまとあるように、念を押し体調への配慮をお願いするときにつかうのが相応しいです。
また「ご自愛くださいませ」というより「くれぐれもご自愛くださいませ」というように、たった一言付け加えるだけで、より深く相手の事を気遣っている様子や心から労わってほしいという気持ちがあると、相手の方に伝えられます。
何度も心をこめて依頼・懇願したり、忠告したりするさま。
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/jn/64632/meaning/m0u/ |
目上の人に対してご自愛くださいませは使ってもよいのか
「ご自愛くださいませ」とは、老若男女使えるフレーズです。むしろ、目上の方への配慮の言葉として使われるのが一般的と言えるでしょう。
しかし、目上の方に対してご自愛くださいが命令のようにも捉えることができ、年下に言われるまでもないのではないか、などと物議を醸しています。「お体を大切にしてください」をより丁寧な言葉に言い換えているだけであり、失礼にはあたりません。
上司には使ってもよいのか
前述していますが、上司に「ご自愛くださいませ」を使うことにより、気遣える人だという事を印象付けられます。普段の仕事上のやり取りだけというよりも、良い関係性を築くために一文を添えることは大切です。
また、頻繁にやり取りする相手ならば毎回使うわけにはいかないので、使う時期を考えることもポイントです。季節の変わりめや特に暑い日、寒い日などに添えると良いでしょう。
ご自愛くださいませに対する返信
初回公開日:2017年11月19日
記載されている内容は2017年11月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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