「示唆する」の意味と論文での使い方・類語・「示す」との違い
更新日:2024年09月27日
「示唆する」の意味とその使い方について
論説や論文、社説などといった文章には、「示唆する」という表現が使われる場合が多くあります。いろんな単語がある中でなぜ、「示唆」という単語が多く用いられるのでしょうか。こちらでは、まず「示唆する」という単語がどういった意味を持つのかを確認していきましょう。
「示唆する」の辞書上の意味について
辞書的な意味合いから読み解くと、なんとなく知らせるといった、断定より少し弱い感じの意味になります。特に論文などで断定しきれない場合に、それとなく言いたいことを述べる時の言い回しで使うことができるでしょう。
文例としては、「この知見は○○であるということを示唆する」、「ご示唆を頂いた」、「示唆に富んだ話を聞いた」などが挙げられます。特に目上の方からアドバイスをもらった際に「ご示唆を頂いた」と使えると非常に良いでしょう。
[名](スル)《「じさ」とも》それとなく知らせること。ほのめかすこと。「示唆に富む談話」「法改正の可能性を示唆する」
出典: https://kotobank.jp/word/%E7%A4%BA%E5%94%86-518823 |
「示唆する」の類語について
文章中でも使いやすい述語であるため、「示唆する」という単語は多用しがちな傾向があるといえるでしょう。しかしながら、文章中で同じ単語を繰り返して使うことは、好ましいとはいえないでしょう。
そこでこちらでは、「示唆する」と同じような感じで使用することができる単語について紹介していきます。
「示す」という単語
示唆すると同じく、「示」という単語が用いられていることから、意味はほとんど一緒です。しかし、「示唆する」と比較すると、少しだけ断定の意味合いが強くなるため、使用するポイントについては、少し選ぶ必要があるでしょう。
「明らかとなった」という単語
「明らかとなった」という単語については、「示唆する」という単語と類似はしていますが、少し意味合いが変わります。
「明らかとなった」の場合は、実験の結果や論理の筋道と立てた結果がある前提で、明確な事実が浮き彫りとなった際に用いられることが一般的でしょう。そのため、「示唆する」という単語よりも断定的な表現になるでしょう。
「暗示する」という単語
「暗示する」という単語も「示唆する」という単語と似たような表現になります。しかし、論文執筆などのアカデミックな場面ではあまり用いられません。
どちらかというと「不幸な未来を暗示する」といった、抽象的な表現で多く使用される単語であるといえるでしょう。
「含みを持たせる」という表現
「示唆する」という単語は、暗に示すという意味合いが強いといえます。したがって「含みを持たせる」という表現も「示唆する」と似ています。
「含みを持たせる」という単語は「暗示する」という表現と同じく、アカデミックな場面ではあまり使用することはないでしょう。どちらかというとビジネス場面の約束などの場合に用いられる表現であるといえるでしょう。
「指南する」という表現
「示唆する」という表現には、だれかに対して教えるという意味も含まれます。特に、目上の立場の人からのアドバイスを頂いたときに使う表現になります。
どちらかというと「ご指南頂いた」、「ご示唆頂いた」といった敬語表現として用いることが多いでしょう。そのため、ビジネスメールなどで用いられることが多いでしょう。
「示唆する」の論文での使われ方
初回公開日:2017年11月22日
記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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