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「示唆する」の意味と論文での使い方・類語・「示す」との違い

更新日:2024年04月15日

論文などでは「示唆する」という単語が多く用いられています。この単語は、自分の考えをやんわりと表現できることから非常に有用な表現です。しかし、類語などもたくさんあるため注意が必要です。そこで、今回は「示唆する」という単語の意味や表現方法について紹介します。

特に大学生や大学院生では、論文を読む機会が多くなります。多くの論文を読む中で「示唆する」という表現はとても多く用いられていることに気づく方が多いでしょう。「示唆する」という単語は論文では頻出表現になります。

卒業論文を書く立場になると、「示唆する」という単語の使いやすさがわかるでしょう。こちらでは、論文で用いられる「示唆する」という表現について紹介します。

実際の論文における使われ方

多くの卒業論文や学術論文では「示唆する」という表現が文章の後半から出現することが多いです。なぜなら、「示唆する」という単語は、自身の意見や考察をそれとなく述べるのに非常に役に立つからです。

大抵の論文では、断定的に述べる部分も一部あるでしょうが、多くは自身の考えや推測に留まる場合が多いといえます。

そのため「○○であるに違いない」、「○○と断定できる」という表現は控え、「であることが示唆された」、「○○である可能性がある」、「と推察される」といった表現を用いることが一般的でしょう。

「示唆する」と「示す」の違いについて

どちらも同じ漢字を使用しており意味も類似しています。しかしながら、微妙に使用の仕方はシチュエーションによって異なるといえるでしょう。

「示唆する」という表現の場合には、自身の考えを述べたり、人を諭す際に用いられるのが一般的でしょう。一方で、「示す」という単語は、一般的な事実や結果といった、あまり覆ることの少ない事柄を提示する際に使われることが多いといえます。

両単語とも、論文では多く用いられますが、使用される場面が異なります。例えば、「示唆する」は、論文の考察部分で多く使用されます。一方で、「示す」は論文の学術的背景であったり、自身の研究の結果を述べる場面で多用されています。

どちらも便利な言葉ではありますが、使用する際にはその用法を事前に確認しましょう。

「示唆する」と「示唆される」の違い

これらの表現は多く用いられており、どちらの意味にも大きな違いはありません。これらの単語の使い分けに関しては、前後の文脈によって異なるでしょう。

例えば「示唆する」の場合は、「つまり○○は○○であることを示唆する」という表現が代表的です。また「示唆される」という場合は、「○○という結果から○○であるということが示唆された」という表現も多く用いられます。

両者を比較すると、やはり大きな意味の違いはありません。受動態や過去形などによっても変わるため、主語述語の関係や時系列を確認しながら使用する習慣をつけましょう。

「示唆する」の言い換え方

先に述べたように、「示唆する」という表現には類似した表現がありますが、中には微妙に意味が異なる表現も存在するので、使用するシチュエーションが大事になるでしょう。

例えば、「示唆する」をそれとなく示す、ほのめかすといった意味合いで使用するのであれば、「暗示する」、「含みを持たせる」といった単語が割と近い意味になります。

また、「示唆する」を指導するといったような意味で使用する場合には、「指導する」、「指南する」といった言い換えがあります。これらの単語は尊敬語が伴うことが多いため、しっかりとした敬語表現を用いるようにしましょう。

最後に「示唆する」を事実で言う表現として用いる場合だと、「示す」、「明らかにする」といった単語が言い換えとして用いることができるでしょう。しかし、断定的な意味合いを含む表現もあるため、自身の述べたい程度に合致しているかどうかを注意しましょう。

「示唆する」に対応する主語とは

「示唆する」という単語にはどういった単語が付随するのでしょうか。先に紹介した意味合いを加味すると「○○であるということ」といった単語が付随することが多いでしょう。そのため一単語がそのまま用いられるということはあまりないでしょう。

「示唆する」と「ほのめかす」の違い

「ほのめかす」という単語は、それとなく示すという観点から、「示唆する」や「暗示する」、「含みを持たせる」といった表現に近いといえます。

これらの表現を多用する際の一つの手段として使うことができるでしょう。しかしながら、学術論文などではあまり用いられないため注意しましょう。

「示唆する」はとても使いやすい表現

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初回公開日:2017年11月22日

記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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