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「重ねて」の意味とビジネスでの使い方・例文|お詫び/感謝

更新日:2024年06月09日

何度も謝罪や感謝を述べる時に使う「重ねて」と言う言葉を聞いたことはあるでしょうか。ビジネスシーンでは何度も依頼や謝罪をする機会も多く、「重ねて」は使えるようにしておいたほうが良い言い回しです。そんな「重ねて」の使い方や例文、その注意点をご紹介してまいります。

「重ねてお願い」「重ねてのお願い」の例文

・「昨日が回答の期限でお願いいたしました○○の件、ご連絡いただきますよう重ねてお願い申し上げます。」
・「重ねてのお願いになりますが、先日の○○の件、何卒よろしくお願い申し上げます。」
・「先日お願いいたしました○○の件はくれぐれもよろしくお願いいたします。また、別件で△△の件も重ねてお願いいたします。」

重ねて申し訳ありません

「重ねて申し訳ありません」との形で使うことはあまりないでしょう。重ねて何かをしてしまったことを詫びる文章ですので、「重ねて」がかかる行動を示す「動詞」を設定する必要があります。つまり「重ねて○○をして申し訳ありません」という形式になります。

「重ねて~申し訳ありません」の例文

・「重ねてご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」(迷惑をかける、という行為がかさなったとき)
・「重ねてお時間を頂戴しまして申し訳ありません」(時間を取らせる、という行為がかさなったとき)

重ねて質問

「重ねて質問失礼いたします」というビジネスメールをたまに見かけますが、「質問をする」行為が数回になったものであり、同じ質問をするという意味ではありませんのでもし言われても受け流すようにしてください。「何度も質問してすみません」や「何回も連絡して申し訳ない」と言った気持ちを表してはいますが、少々回りくどく、なにがどう重なってくるのか相手が身構えることもありますので、あまり表現としては推奨しがたいといえるでしょう。

「重ねて質問」をする際の例文

・「ご回答ありがとうございました。その件に関して重ねて数点ご質問よろしいでしょうか」
・「重ねていくつかご質問いたします」
・「重ねて数点お伺いさせてください」

「重ねて」の類語、言い換え

日本語の作法では、同じ語句を何度も使うことは美しくもなく、また文章としても読みにくいものになってしまうため避けられる傾向があります。とくに「重ねて」のようにもともと同じ内容を何度も行う意味合いを持っている単語を多用すると、相手としてはしつこいと感じて不快な思いをされてしまうこともあるでしょう。そんな時に使える「重ねて」の類語表現をご紹介しますので、うまく組み合わせて使用してください。

「重ねて」の類語の種類と例文

・重ね重ね(何度も同じことを依頼するなどしたとき)
「重ね重ねお手数おかけいたしますが~、」
・改めて(以前に話した内容を確認し繰り返すとき)
「改めて、○○の件何卒よろしくお願いいたします」
・本当に、誠に(前に述べたものを強調するとき)
「○○の件、本当にありがとうございました」
・何度も、度重なる、再三(二度三度と繰り返した時)
「何度もご連絡いたしまして申し訳ありませんが」
「度重なるご無礼お詫び申し上げます」
「再三ご連絡差し上げましたが~、」
・くれぐれも(心を込めて何度も依頼や忠告をするのとき)
「くれぐれもお体にはお気を付けくださいませ」

「重ねて」を適度に使い、スマートな印象を持たれよう

何度も謝罪や感謝を述べる時に使う「重ねて」の使い方とその注意点をご紹介してまいりました。「重ねて」を使う段階ですでに二度目以降のことですので、しつこくなりすぎないようにその使用頻度については注意をしたい言葉です。

しかし「重ねて」をうまく使うことによって相手の機嫌を取れたり、またこちらの気持ちが伝わり話がスムーズに進むこともありますので、社会人のみなさまにはぜひ使い方をマスターしていただきたい言い回しです。会話やビジネスシーンの中で、実際に使ってみながらその使い方を身に着けていきましょう。

初回公開日:2017年11月18日

記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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