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「存じております」の意味と正しい使い方・類語・謙譲語なのか

更新日:2024年01月06日

「存じております」はビジネスでよく使われる言葉です。どういう場面で使うのがいいのか、誤用になったり失礼になったりする場面もあるのかなど、この機会に確認しておきましょう。「承知しております」との違いなどについてもご紹介いたします。

「存じている」はメールでもよく使う言葉です。最もよく使うのは「お忙しいとは存じますが」というような使い方です。

「お忙しいとは存じますが事務所までご足労願えますでしょうか」「ご面倒だとは存じますが、折り返しご連絡をお願いいたします」などは何かを依頼する時のクッション言葉として使うと表現が丁寧になります。

人を紹介されたがその人の事を既に知っているような場合は「以前別件でお会いしたので〇×商事の佐藤様のことは存じ上げています」と言うように伝え、「またお会いできるのを嬉しく思っているとお伝えください」というようなことを書き添えると丁寧です。

「セミナーは明日の3時からです」というような知らせを何度も受け取った時はなどは「存じております」と伝え、「ご連絡ありがとうございます」と書くのが一般的です。

「存じております」は失礼になる場合もある?

「存じております」は「知っている」の謙譲語です。この言葉自体は敬語なので失礼にはあたりません。しかし、状況によっては、やや高飛車な印象を相手に与えてしまう事もあります。

「セミナーは明日3時から2階の会議室です」と言われて「存じております」とだけ答えた場合、「知っている」を丁寧に伝えただけなので問題なさそうにも思えますが、やや言葉足らずです。知っていることを相手に伝え、伝えてくれたことに対するお礼を言い添えるべきです。

「〇×商事の佐藤さんを貴方に紹介したいんですが」と言われ、「佐藤さんでしたら存じ上げております」とだけ答えた場合も、言葉としては丁寧ですがやや言葉足らずで乱暴な印象を与えてしまいます。「佐藤さんには以前お世話になりました。またお会いできるなら嬉しいです」など、「知っている」に加えて何か一言添えるようにしましょう。

承知しております

「承知しております」も「知っている」の謙譲語です。「お忙しいとは承知しております」など「存じております」を「承知しております」に入れ替えてもほぼ意味はとおります。ただ「うけたまわる」という字が入っているため「存じております」よりも相手からの依頼について理解している、というニュアンスが強いです。

「私はコーヒーが飲めないから紅茶を入れて欲しいです」と言われたとして、もともとそのつもりだった場合は「分かりました」ではなく「承知しております」と答えた方がいいです。「ちゃんと覚えている」ということと、「紅茶を出すことを了解した」ということが同時に伝わるためです。

「存じております」と言われたときの返事

「お忙しいとは存じておりますが」「ご面倒だとは存じますが」などの言葉で依頼された場合は、「存じております」はクッション言葉として使われているので依頼についての返事をしましょう。

「明日は直接現地に集合です」などと伝えて「存じております」という返事だった場合は、「ではよろしくお願いいたします」というような返事が適当です。

「存じております」を使いこなそう

「存じております」は知っているの謙譲語です。何かを知っていることをへりくだって相手に伝えたい時に便利です。

「明日は現地集合ですよ」など、何かを伝えてもらってそのことを知っていたときの場合は「存じております」というだけでも問題はありませんが、伝えてくれたことに対するお礼を伝えた方がより丁寧です。

「忙しいとは存じておりますが」「ご面倒だとは存じておりますが」など、何かを依頼するときのクッション言葉として使う事も多いです。

「存じております」を使うと丁寧な表現になることが多いです。使いこなせるようになりましょう。

初回公開日:2017年12月12日

記載されている内容は2017年12月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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