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「丁重」の意味と使い方・対義語・類語・読み方|メール/目上

更新日:2024年04月14日

ビジネスの場でよく目にする「丁重」という用語ですが、正しく理解せず使っている方も多い用語でもあります。その意味や利用場面をしっかりと整理、理解し、ビジネスシーンで「丁重」を正しく使えるように、この記事を参考に「丁重」という言葉の意味や使い方を確認しましょう。

「丁重」の対義語・反対語は?

「丁重」の対義語・反対語は「粗略」となります。物事に対して雑な扱いをする行動や、その様子のことを示しています。

「丁重」の類語・言い換えは?

「丁重」の類語は「丁寧」となります。「丁重」の言い換えには、「慇懃(いんぎん)」などの用語が挙げられます。

慇懃」に「無礼」が付加された「慇懃無礼」という表現になり、表面は丁寧であるが、実は尊大であるという意味になります。

その他関連の語は、念入り・入念・丹念・克明・周到といったものがあります。

「丁重」と「丁寧」の違いは?

「丁重」と「丁寧」はお互いに類語です。しかし、使う場面には少し違いがあります。整理してみましょう。

これまで見てきたとおり、「丁重」には「相手に対して」礼儀正しく行動するという意味があります。

「丁寧」は、手を抜かずに細かいところまで気を配る。あるいは言動が礼儀正しく、配慮が行き届いているという「自分自身」の行動についての状態を表現します。

「丁重」と「丁寧」の使いわけは?

相手を意識するか、自分自身の行動について意識するかで使い分けることができます。

例)「丁重」を使うケース
〇丁重にお断りする
×丁寧にお断りする

相手に対してお断りすることになり、この場合は「丁重に」が正しい使い方になります。

例)「丁寧」を使うケース
〇字を丁寧に書く
✕字を丁重に書く

「自分自身の行動」である「書く」という行為に対し状態を表していますので、「丁寧に」を使うことが正しい使い方です。

例)「丁重」も「丁寧」も使うことのできるケース
〇丁重な挨拶→挨拶は相手の行為であって、相手が自分自身に対し礼儀正しく挨拶してくれたような場合に用います。「挨拶」に「ご」がつく場合は、相手は目上の方になり、「ご」をつけないのは目下の者に使う場合となります。

〇丁寧な挨拶→挨拶は自分自身の行為で、相手に対して礼儀正しく挨拶するような場合に用います。

目上の人に対して「丁重」は使えるのか?

「丁重」は相手の行動や態度・行為・行動などを形容し、礼儀正しく丁寧であることを表現します。こちらに「ご」をつけることにより、目上の方やお客様、取引先の方に使える言葉となるでしょう。

例としては、「ご丁重なるおもてなしをいただきまして、大変にありがとうございます。」や
「亡父の葬儀に際し、御丁重なる弔電をいただき、まことにありがとうございます。」があります。

丁重なお断りメールの書き方

メールにて丁重にお断りしなければならないケースはよくあることです。基本的な考えを整理したうえで、例文で使い方を習得するようにします。断る場合には、次の事項に留意する必要があるでしょう。

・お誘いや依頼を受けたことに対する感謝を伝える
・残念な気持ちを伝える
・断りの理由を添える
・断りの意思表示はあいまいにせず明確に相手に伝える

「丁重」の使い方を正しく理解して適切に対処しよう

意外と正しく理解できていない「丁重」の意味やその使い方について、整理しました。敬意を表す会話や文章は、難しい表現手段です。

経験のある社会人でも時々間違えてしまう場合があります。「丁重」の意味とその使い方を正しく理解し、ビジネスシーンで使いこなしていくことができれば、お客様や上司からも認められる存在になるでしょう。この機会にしっかりとマスターしておきましょう。

初回公開日:2017年11月27日

記載されている内容は2017年11月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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