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「余韻に浸る」の意味と使い方・例文・類語・対義語|間もなく

更新日:2024年04月01日

「勝利の余韻に浸る」「演奏の余韻に浸って動けない」など主に文章で見かけることの多いこの言葉ですが、あなたは正しい意味を理解していますか。「余韻に浸る」には2種類の意味がありますが、主に「過去の出来事を思い出して感情を感じる」ことを指します。

「余韻に浸る」の意味と使い方・例文

コンサートが終了しても熱気がおさまらずに「もっとコンサートの余韻に浸っていたい」と感じたことがある人は多いでしょう。その他にも「勝利の余韻に浸る」「優勝の余韻に浸る間もなく」など、一般的な日常会話では使われませんが、書物や新聞などである程度見かけることがあります。

この「余韻に浸る」とは、どんな意味で使われているのでしょうか。「余韻」には、「音が鳴った後にかすかに残る響き」と「物事が終わった後も残る風情や味わい」という2種類の意味があります。

今よく使われているのは、後者の意味の場合がほとんどです。一方「浸る」とは、どのような意味なのでしょうか。浸るには、「水などの中に入る」の他、「ある状態や心境に入りきる」という意味があり、この語句は後者の意味で用いられています。

音の残った響きを味わう

「余韻」を前者の意味で捉えると、「余韻に浸る」は「音が鳴った後に残る響きを味わうこと」となります。こちらは直接的な意味で曲を聞いた時などに、実際に鳴った音の響きに対して耳で感じることを意味しています。そのため、先ほど鳴った音を思い出して響きを味わう、という意味で捉えると、後者の比喩的な意味となります。

物事が終わった後に残る余剰を味わう

「余韻」を後者の意味で捉えると、比喩的な意味となります。こちらは、現在の状況に対してではなく、記憶を反芻して感情、感動を持続させている時に使います。例を挙げると、試合を見た後に、応援している選手の活躍シーンを思い出して興奮することはありませんか。そのような状態を「試合の余韻に浸る」と言い表すことができます。

「余韻に浸る」の例文

これまでに「余剰に浸る」は2種類の意味について説明してきました。では実際、その2種類の意味は、どのような場合に使い分けられるのでしょうか。簡単に2つに分けると、今現在実際に鳴っている音に対して使う場合と過去のことを思い出して感情を動かす場合があります。

鐘の音の余韻に浸る

これは両方の意味で捉えることができます。実際に今鳴っている音であれば、単純に「鐘の音の響きを味わう」という意味になりますし、以前聞いた音に対して「鐘の音に感動したことを思い出している」とも取ることができます。

映画を見て余韻に浸る

これは後者の「物事が終わった後に残る余剰を味わう」ことを意味します。映画を見た後に「この映画は今まで見た中で素晴らしい作品だった」「あの俳優の演技が上手だった」などと感想を持つことがあります。この文はそのように、映画を思い出して感想を思い浮かべている状態を意味しています。

余韻に浸って動けなくなる

これは主に後者の意味で用いられます。誰しも考えに集中して周りに気がつかないことがありますよね。この例文の「余韻に浸る」は、頭の中で以前のことを考えて感情を集中させることで、他の行動ができずにそのような状態となることを意味しています。

「余韻に浸る間もなく」とは

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初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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