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「余韻に浸る」の意味と使い方・例文・類語・対義語|間もなく

更新日:2024年04月01日

「勝利の余韻に浸る」「演奏の余韻に浸って動けない」など主に文章で見かけることの多いこの言葉ですが、あなたは正しい意味を理解していますか。「余韻に浸る」には2種類の意味がありますが、主に「過去の出来事を思い出して感情を感じる」ことを指します。

「勝利の余韻に浸る間もなく次の試合が開始された」

場合によっては、このような言葉を見かけることもあります。では、「余韻に浸る」単体ではなく「余韻に浸る間もなく」という言葉は、どのような意味なのでしょうか。

これは、「余韻に浸る」と「間もなく」が合わさった言葉です。ここで、「間もなく」の意味について確認してみましょう。

「間もなく」とは、「その事態の実現にあまり時間を要しない様。ほんの短い時間で。」という意味を持ちます。つまり、上記の文でいうと、「勝利を味わう時間がほんのわずか」であったという意味で捉えることができます。この場合、「余韻に浸る」の後者の意味であるため、「勝利を思い出して興奮する間もなく」と言い換えることができるでしょう。

すなわち、「余韻に浸る間もなく」とは、「何かを味わう時間もなく」という意味になります。一般的に、その後に来る文章は次の行動を表します。意味的には、その行動のせいで「何かを味わう時間がない」と解釈することができるでしょう。上記の文では「次の試合がすぐに開始したため、勝利を思い出して興奮する時間がなかった」と言い換えることができます。

「余韻に浸る間もなく」の例文

では、「余韻に浸る間もなく」はどのような文で使われるのでしょうか。先ほど紹介した「勝利の余韻に浸る間のなく」以外の例文として、次のようなものが挙げられます。

・優勝の余韻に浸る間もなく、翌日も朝から練習が行われる
(翌日も朝から練習が行われるため、優勝したことを思い出して感動する時間がない)


・祭りの余韻に浸る間もなく、次の祭りが行われた
(次の祭りが行われるため、今の祭りの余韻に浸る間がない)


・大会の余韻に浸る間も無く、仕事が待っている
(仕事が待っているため、大会の結果を反芻する暇がない)

「余韻に浸る」の類語・類義語

これまで「余韻に浸る」という語句について説明してきました。ここでは、その類語・類義語にはどのようなものがあるか、挙げていきます。

残響を味わう

これは「音が鳴り終わった後に残る響きを味わうさま」を意味します。そのため、「余韻に残る」の一つ目の意味「実際に鳴っている音に対して、残る響きを味わうさま」の類語であることがわかります。一般的に音楽を聴いた後に用いられています。

余韻が残る

これは「終わった後も反芻して楽しめるさま」を指します。極めて似ている言葉ではありますが、「余韻に浸る」は「楽しめる」ことに限定しているわけではありません。「余韻に浸る」の中には、「試合に負けたことを思い出して悔しさを感じる」ことも含まれます。

興奮がさめやらない

これは「興奮がしばらく継続しているさま」を意味しています。「勝利の余韻に浸る」も「勝利の興奮がさめやらない」も同じように思えますが、必ずしも何かを思い出しているわけではないことが、「余韻に残る」「興奮がさめやらない」の違いです。

「余韻に浸る」の対義語

では、「余韻に浸る」の反対は何でしょうか。「余韻に浸る」とは、総じて何かを味わうことを指します。この反対を考えると、「何かに対して味わう余地がない」「味わう対象がない」ということになります。

「余韻に浸る」の反対は「余韻が残らない」

「余韻が残らない」は、「何かに対して味わうという行動を起こさない」と捉えることができます。これは、対象のできごとに対して「何を今更」とそこで考えを止めてしまうことを意味します。

例えば映画を観に行った時に、「つまらなかった」と思ったとしましょう。そうしたつまらなかったできごとをわざわざ考えたり、思い出したりすることは少ないです。「俳優がどのようであったか」「ストーリーがどうであったか」の感想すらない場合もあります。こうした状況を「余韻の残らない映画だった」と表現することとなります。

他の反対言葉

そもそも、味わうものがなければ、「余韻に浸る」ことはできません。そのため、「音の残った響きを味わう」意味の反対としては、「響きが残らない」「余韻がない」などの言葉になるでしょう。2つ目の「以前のことを思い出して感情を動かす」という意味の反対は、「あっさりしていて物事を振り返らない」と捉えることができます。

正しい意味を理解しましょう

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初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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