ペンディングの意味とは?|省略表現や注意点についても解説
更新日:2024年10月11日
②:「TBD」「TBA」「TBC」
英語圏では「TBD」「TBA」「TBC」と言う略語があり、ほとんど同じような使われ方をします。海外や国際企業などでは一般的に使われています。
「TBD」は「to be determined」の略で、「未定、将来的には決定する」という意味です。「TBA」は「to be announced」「to be advised」の略で、「未定、追って通知」という意味があります。「TBC」は「to be confirmed」の略で、「未定、確認中」という意味です。
いずれも使用頻度の高い略語で、意味にも大きな違いはありませんが、微妙なニュアンスの違いがあります。「TBA」は判明次第、通知すると言う含みがあるのに対し、「TBD」の方は必ずしも連絡するわけではありません。
「ペンディング」を使う上での3つの注意点!
ペンディングという言葉は、カタカナ言葉として気軽に使って良いものでしょうか。注意点を理解しないまま安易に使うと、思ってもみないミスに繋がってしまう可能性があります。ペンディングを使う上で注意すべき点は以下の3つです。
注意点①:中には直接的に受け取る人もいる
そもそもペンディングという言葉は、「保留」や「先送り」という言葉が直接的なので、角が立つのを避ける意味で使う場合がほとんどです。
しかしいくら言葉が柔らかくとも、伝える時の態度や言い方などによっては、相手が直接的と受け取ることもありえます。先送りするという事実が変わるわけではないので、あくまでも「言葉のニュアンスの違い」ということを心得て使う必要があるでしょう。
似た理由で、多用しすぎるとかえって不誠実な印象を与えることがあります。言葉だけで「ペンディングさせてください」と言っても、それが何度も続けば「本当は断りたいのではないか」と相手に受け取らせてしまう危険があるということです。
注意点②:保留後は「回答」をすること
ペンディングは中止という意味ではないため、ペンディングした場合は必ず後に何らかの対応が必要です。ペンディングをしたまま、いつまでもズルズル回答を伸ばしていると相手に失礼になります。
そして商談の席などでペンディングさせて下さいと言った場合、断ったことにはなりません。相手に期待を持たせてしまう可能性があります。断る場合ははっきりとした言葉で断ることが必要です。
注意点③:ビジネス用語として使わない人もいる
基本的にIT業界や営業職ではペンディングという言葉はよく使われますが、ほかの業種などでは言葉の意味を知らない人もいます。
ビジネス用語としてペンディングを使う場合は、相手との共通認識があるかどうか確認してから使いましょう。相手が理解していない言葉を安易に使うと、相手を混乱させることになってしまいます。
ペンディングの反対語(対義語)と類語
相手に適切に伝わる言葉を選ぶことは大切です。ペンディングの類語を知っておけば、ペンディングという言葉が伝わらないときでも言い換えて表現できるでしょう。
ペンディングに対して意見を伝える場合やペンディングではないことを表す場合、ペンディングの反対の意味の言葉をいくつか知っておくと役に立ちます。
ペンディングの類語
ペンディングの類語には「一時停止、一時凍結、留保、据え置き」などがあります。少しずつニュアンスが違うので、使う場合は適切な言葉かどうかよく考えましょう。
「一時停止」や「一時凍結」は、一旦立ち止まって対策を考える場合に使います。
「留保」は、すぐにその場で行動しないことや、一時的に差し控えることです。まだ結論や回答が出ていない、判断材料にかけるときなどに使われます。
「据え置き」は中止にも進行にもならない状態です。進展がなく滞っている場合に使います。
ペンディングの反対語(対義語)
カタカナ語ではペンディングの反対語はありません。日本語での「保留」や「先送り」の反対の意味を考えてみましょう。一般的には「継続、続行、決定、進行中、オンスケ」などがよく使われます。
「継続」や「続行」は物事を続けるという意味です。ペンディングの対義語としてそのまま使えるでしょう。
ペンディングには「未定」という意味合いもあるため、「決定」という言葉はペンディングの反対の意味として使えます。
「オンスケ」とはオンスケジュールの略です。スケジュール通りに進んでいることを表しています。問題なく進んでいる案件のことを「オンスケです」というふうに言えます。
ペンディングと間違いやすい言葉
初回公開日:2017年12月12日
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