「レクチャー」の意味と使い方・対義語・目上の人に使えるのか
更新日:2024年11月20日
「レクチャー」は、講演や何かを説明するという意味で使われますが、「講義」の対義語は「実習」になります。
説明という言葉に対義語がないため、対義語として使う場合は、「~しない」という否定の言葉をつけて反対の意味になるように使います。
「レクチャー」の意味の語源
語源はラテン語の「ut legitur」(ウッテレジートル)という言葉で、「読むこと」という意味の言葉です。「読み聞かせる」言葉が転じて、「講義」という意味になったと言われています。
「レクチャー」の意味の言い換え表現
「レクチャー」は、詳しく説明をするという意味があります。説明をする側であれば、「○○について詳しく説明します」と言い換えることができます。
逆に説明を受ける側であれば、「○○について詳しい説明をお願いします」と言い換えることができます。
「講義」という意味で使う場合は、「授業」と言い換えることができますし、「講演」などの意味で使う場合は、「講話」といった言葉に言い替えることができます・
「レクチャー」の意味的に目上の人に使っても良いのか
「レクチャー」という言葉自体は、「詳しく説明する」という意味の言葉なので、失礼な言葉ではありません。しかし、目上の方に対して、何を説明してもらいたい場合や、何かの説明をする場合は、言い換えの言葉を使う方が良いでしょう。
説明をしてもらいたい場合
【目上の方に何かを説明してもらいたい場合】
・○○の件について詳しく説明をいただけますか
・○○について教えていただけますか
このような形で、「説明をいただけますか」「教えていただけますか」のような言葉に言い替えた方が良い印象を与えます。「レクチャー」は、カタカナ語のように使われるようになり、意味は通じる言葉ですが、上司や目上の方に対しては、「レクチャー」してくださいではなく、こういった言葉に言い替えて伝えるようにしましょう。
説明をする場合
【目上の方に何かを説明する場合】
・○○の件について、ご説明いたします
・○○の件について、ご説明申し上げます
・ご説明します
例えば、機械の操作などについて、「これのやり方教えてくれる」と聞かれた場合は、「はい、ご説明いたします」と答えると良いでしょう。目上の方に失礼にないようにと気を使い過ぎると二重敬語になってしまい、くどい言い回しになってしまうことがあるので注意も必要です。
「ご説明させていただきます」のような言い方は、何気なく使ってしまう言葉ですが、「ご○○~いただきます」のように、「ご」という言葉をつけることで敬語表現になりますし、「~いただきます」という言葉も敬語表現です。
「ご」と「~いただきます」という言葉はあまり重ねて使わない方が良いとされていますので、併せて覚えておくと良いでしょう。
目下の人がレクチャーという言葉は使わない方が良い?
先輩や年上の方や目上の方から「レクチャーしてくれる」と言われるのであれば、特に問題はありませんが、目下の者から先輩や年上の方や目上の方に対して「レクチャー」してくださいという言い方は避けた方が良いでしょう。
日本語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語といったように、相手に対して同じ言葉を使い分ける文化があります。しかし、英語の単語を使ってしまいますと、敬語として言葉を使い分けることができません。
同僚や同じ年などの間柄で使うのであれば問題ありませんが、目上の方に対しては日本語の意味に言い換えて使う方が良いでしょう。
カタカナ語は慎重に使いましょう
言葉の中には、英語の言葉がほぼ日本語として使われるようになった、いわゆるカタカナ語というものがあります。普通にカタカナ語として通じる言葉の場合は良いのですが、「レクチャー」のような言葉の場合は、目上の方に対して使う時は、注意も必要です。
言葉としては、失礼がない言葉であっても、英語は日本語のように敬語に変換することができません。この言葉は目上の方に対して失礼のないカタカナ語であるかどうか迷った場合は、日本語に置き換え、敬語に変換した上で使うように心がけると良いでしょう。
初回公開日:2017年12月10日
記載されている内容は2017年12月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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