「閲覧」の意味・語源・似ている言葉3例と使い分け
更新日:2024年09月23日
例文「社内では私用でインターネットサイトを閲覧することは禁止されている」
ある媒体を閲覧することを禁止する、可能であると許可をすることもよくあります。例文では社内での閲覧を禁止しています。このように場所によって禁止されたり、時間帯によって可能であると許可されたりします。
閲覧の類語
「閲覧」という言葉の類語を見ていきましょう。「閲読」「玩読」を紹介します。
これらの言葉の読み方や意味、「閲覧」とのニュアンスの違いなどを見ていきましょう。そして使用する際は、これらの言葉を使い分けることができるようになりましょう。早速見ていきます。
閲読
「閲読」は「えつどく」と読み、書物・書類などの内容を調べながら読むことという意味を持ちます。「古文書を閲読する」といった使い方をします。
「閲覧」との違いは、「覧」であるか「読」であるかです。「見る」という意味を持つ「覧」と「読む」という意味を持つ「読」です。参照する書物や書類の文章が多い読み物の場合「閲読」を使い、絵や写真が多いものの場合「閲覧」を使いましょう。
玩読
「玩読」は「がんどく」と読み、文章の意味をじっくり味わいながら読むことという意味を持ちます。「資料を玩読する」といった使い方をします。
「玩読」は書いてある文章をそのまま受け入れるのではなく、どういう意味であるのかしっかり考えるという意味を含みます。背景や成り立ちなどを考えながら読み勧めていくことをいいます。
熟語を知ろう
熟語を使わなくても言葉を伝えることはできると考える方も多いことでしょう。「閲覧」も書物を読んで調べることと置き換えることができます。
しかしそれでは文が長くなってしまい、言葉の意味も伝わりにくくなってしまいます。ぜひこの機会に熟語を使うことを意識してみましょう。まずは熟語を知ることから始めてみてください。
閲覧と似ている言葉
「閲覧」と似ている言葉を確認していきましょう。4つ紹介していきます。
しっかりと言葉の意味を理解し、状況ごとに使い分けることができるようになりましょう。早速見ていきます。
観覧
閲覧と似た言葉に「観覧」があります。「観覧」の意味は「見物をする」ことを指していて、動物園や水族館、博物館、景色や絵などそのジャンルは問いません。とにかく何かを見物することは「観覧」だと考えてよいでしょう。
この意味をもって「閲覧」との違いを言うと、大きな違いは「資料を調べながら読む、見る」という点にあります。「観覧」と「閲覧」はこのようにジャンル自体に違いがあるので間違いのないようにしましょう。
回覧
続いて、「回覧」です。回覧は「順番に回して読むこと」を意味します。
たとえば町内会などで回ってくる回覧板などがそれに当たります。回覧板は回す順番が決まっていて、指定された順番通りに回して読んでいく、いわば連絡網のような仕組みです。そのため「調べながら読む、見る」を意味する「閲覧」とは全く違った意味を持っています。
縦覧
閲覧と混在しやすい言葉の一つに「縦覧」があります。「縦覧」本来の意味は「自由に見て回ること」を指します。
これだけ見ると閲覧本来の意味である「調べながら読む、見る」とは大きな違いがあることが分かります。しかし固定資産にも「縦覧」と「閲覧」があり、非常に間違えやすいと感じる人が多いので使われる場面によっては意味をきちんと理解しておく必要があるでしょう。
初回公開日:2017年12月08日
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