参画の意味と使い方・例文3つ・参画と参加との違いは?
更新日:2024年08月21日
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参画の類義語と参加との違い
ここまで「参画」の意味や使い方をご紹介する中でも、何度か「参加」という言葉も使いました。「参画」には、「参加」も含め、かなり意味が類似している類語がたくさんあります。
ここでは、「参画」の類義語についてご紹介します。「参画」との相違点についても把握しておくようにしましょう。
参画の類義語
「参画」の類義語には、「関与」「参与」「干与」「参加」といった言葉があります。それぞれ、グループ活動に加わる行為という点で類似性があります。
「加わる」という意味では、「参画」と同義として、言い換えなども可能ですが、「どこに加わるか、何に加わるか」という点で、言い換えが不可能となる場合もあります。
類義語1:参加
「参加」には、「なかまに加わること」という意味があります。「なかま」となるのは、どのような集団であっても構わないので、とにかく仲間入りする状況であれば「参加」ということができます。
【例文】
・労働者のデモに参加することにした
・PTAに参加した
・老人クラブに参加した
類義語2:関与
「関与」と「干与」は、どちらも「かんよ」と読み、同じ意味の熟語です。「関係を持ち、その事にあずかること」「携わること」「関わること」という意味で使われます。
「携わる」という意味で「参画」の持つ意味と類似性があります。「参画」は、事業や政策の中に身を投じる意味がありますが、関与は関わるという程度という違いがあります。
【例文】
・あの事件に関与した疑いを持たれた
・君も告発に関与しているのではないのか
類義語3:参与
「参与」には、「あることにあずかり加わること」「学識・経験のある者を行政事務などにあずからせるための職」という意味があります。「参画」の類義語となるのは、前者の意味です。
【例文】
・発展途上国の開発計画に参与する
・国民が自らの権利を自覚して、自ら国政に参与しよう考え始めた
参画と参加の違い
「参加」は「集まりに加わること」を意味しているのに対して、「参画」は「事業や政策に加わること」を意味します。
また、「参加」は「既にあるものに加わること」を意味しているのに対して、「参画」は「計画段階から加わること」の意味があります。
「A社とB社が共同で主催したイベントに参加した」では、「イベントの計画段階には携わっておらず、あとから加わった」という意味になります。
参画が使われるようになった経緯
「参画」という言葉が一般的に使われるようになったのは、「男女共同参画社会基本法」という平成11年に公布、施行された法律が一役買っています。
女性の社会進出が増えてきたからこそ、社会における性差別を無くし、男女が均等に社会参加できることを目指した法律です。世の中の移り変わりを表わした法律だといえるでしょう。
「男女共同参画社会基本法」は、知っているべき法律のひとつです。内容を確認してみてください。
初回公開日:2017年12月11日
記載されている内容は2017年12月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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