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「準ずる」の意味と使い方5つ・「順ずる」は「準ずる」と同じか

更新日:2024年09月23日

法律や規則の解説には、「準ずる」という言葉が多く使われています。「準ずる」の意味することを、きちんと理解していますか。自分で書く際に、他の漢字を使おうかと迷うことはありませんか。本記事では、「準ずる」の意味と使い方について、ご紹介します。

例文5:会則に準じて扱う

次に「会則に準じて扱う」ですが、これは「当社規定に準ずる」と同じように意味1での使い方です。つまり「会則」という規準に従うということですので、「会則に従って(ならって)扱う」という意味になります。

「準ずる」をはじめとして、日本語には色々な使い方があります。こちらの本では、普段使う日常語を「使える敬語」へ一発変換し、敬語で失敗しない言い方を使いやすさ重視で紹介しています。敬語の使い方に不安があるとき、会社のデスクなど手元にあれば心の頼りになる一冊です。

「準ずる」と「準じる」の違い

「準ずる」と「準じる」では、日本語として、動詞の文法上の分類が異なります。「する」がサ行変格活用の動詞であり、「準ずる」は国語分類上、サ行変格活用の動詞に分類されます。「準じる」は、上一段活用の動詞に分類されます。

「準ずる」はフォーマルな使い方

「準ずる」はサ行変格活用の動詞になりますが、サ行変格活用は年代の古い文章でよく見られる・使われる表現です。

したがって法律や公文書、会社規則などで目にすることが多く、そのことからもフォーマルな場面で使用することが適していると言えます。

「準じる」は新しい使い方

一方の「準じる」は上一段活用の動詞ですが、こちらの方が現代では使われることが多いです。ですので比較的新しい文章などで目にする機会が多くなります。

「準ずる」と「準じる」は文法上の違いはあるものの、意味としては同じですので特別注意する必要はありません。ですが重要な書類などを作成する際には「準ずる」を使用した方が無難と言えるでしょう。

「準じる」と「順じる」の違い

実用日本語表現辞典に「順じる」は記載されていますが、一般的な辞書では、正しい表現ではないため記載していません。

意味としては「先生の教えや宗教上の教理などを守り、従うこと。」となります。

これは「順」という漢字が持つ「従う」という意味に由来しますので、「教えに従う」という意味になります。

「順じる」の「順」の字は誤用

間違った使い方として、「順じる」という漢字から「順番」を連想し、「下になる」という認識を持つ方もいらっしゃいます。例えば「契約社員の待遇は正社員に順ずる」と記載されていた場合、正社員より契約社員の方が待遇が悪いと認識するでしょう。

余計なトラブルに発展してしまう可能性もありますので、「順ずる」という誤用はしないように気をつけましょう。

「準ずる」を使いこなそう

「準ずる」は、ビジネスシーンでも使うことが多いでしょう。しかしパソコン利用時の変換間違いには注意が必要です。

例えば「準ずる」と「順ずる」では、伝えたい意味が異なってしまいます。それぞれの漢字を使った意味をきちんと理解し、正しい形で「準ずる」を使ってみてください。

契約書などでは「準ずる」を使おう

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初回公開日:2017年12月09日

記載されている内容は2017年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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