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「貸与」の意味と使い方|例文3つ・類義語/反対語

更新日:2024年03月16日

社員やアルバイトの募集記事などに「制服貸与」と書かれているのを目にしたことがありますか。これを見て「制服がもらえるのだ」と思い込む人もいますが、この記述だけでは、有償か無償かは不明です。「貸与」の持つ意味を理解し、思い込みで損をすることのないようにしましょう。

「貸与」の類義語と反対語

ここでは、貸与の類語と対義語をご紹介します。類語といっても、意味が全く同じではないので、微妙なニュアンスの違いがでます。「貸与」と類義語との相違点についてもご紹介します。

対義語についても、「貸与」の使い方によって、同じ言葉でも対義語となる場合もならない場合もあります。それぞれの意味を正確に把握しておくことが大切です。

「貸与」の類義語と違い

「貸与」の類義語で、文中で使われている「貸与」との言い換えを行った場合、ほぼ同じ意味で通じる場合と、異なるニュアンスになってしまう場合があります。

これは、「貸与」の持つ意味と、類義語の持つ意味の、重ならない部分がもたらす影響といえます。

「貸与」の類語である「賃貸」は、有償で貸すことを意味します。「貸与」には無償の貸し出しも含まれるため、言い換えにより別の意味になってしまう可能性もあります。

「貸出」

「貸出」(かしだし)には、「公共機関などが物を貸して、それを持ち出すことを認める」「銀行などが金を貸す」という意味があります。

この意味からすると、「貸出」は「貸して持ち出す」または「金を貸す」ということを表現するための言葉で、「制服の貸出」は言葉の意味からは、本来の使い方ではないことになります。

「制服の貸出」は、制服を持ち出すことを想定していることになり、「貸与」を使った場合と意味が異なります。

「リース」

「リース」は、主に機械類を貸し出すことで、最近では、PCやコピー機、車といった設備も対象なっています。

主なリース先は、企業や学校などですが、個人向けにも車のリースなどが行われています。リースは年単位の長期間の貸出に対して使われます。

「貸与」には、短期貸与も長期貸与もあるので、長期貸与であればリースとほぼ同義として使えます。

「レンタル」

「レンタル」は、イベントなどの期間の限られた目的のための貸出を表現する言葉です。

1日だけ借りる、1週間だけ借りるという、短期間でスポット的に必要なものを借りるときに「レンタルする」という使い方をします。

「リース」が長期貸与を意味するのと対照的に、「レンタル」は短期貸与を意味します。「レンタル」も無償の際も使える言葉ですが、一般的にはただ「レンタルした」と言えば有償で借りたことを指しています。

「貸与」の対義語

「貸与」の対義語は「借用」です。「供与」や「贈与」を「貸与」の対義語として定義している辞典もありますが、必ず対義語として挙げられているのは「借用」です。

ここでは、「貸与」の対義語の意味と使い方についてご紹介します。

「借用」

「借用」の意味は「借りて使うこと」「使うために借りること」です。「貸与」が「貸し与えること」であるため、対義語とされるのも納得できます。

ただし、「借用」の対義語としては「返済」が挙げられていることもあります。こちらも「借りたものは返す」という理論からいえば、対義語とされているのも納得できます。

【例文】
会社から鈴木さんに仕事に必要な備品が貸与された。鈴木さんは備品を借用し、仕事に取り掛かった。

「供与」

「供与」には、「ある利益を相手方に得させること」という意味があります。「貸与」と同じ「与(える)」という字が用いられており、対義語とはいえ、一部意味に重なりがあります。

「供与」は「貸与」の対義語とされている辞書もありますが、「貸出」の類語とされている辞書もあります。「貸出」は「貸与」の類語でもあり、「貸与」と「供与」にも類似性もあるといえます。

【例文】
・重役や利益供与となる取引をしてはならない

「贈与」

「贈与」は「金銭や物品をおくり与えること」という意味です。「贈(る)」という字が使われているので、無償で与えることを指しています。

「贈与」も「貸与」の対義語とされている辞書もありますが、「与(える)」という字を用いている点で「貸与」と共通性があり、類語としても扱われます。

【例文】
・この奨学金は貸与されたものではなく、贈与されたものという扱いになります。

「貸与」されるときの注意点

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初回公開日:2017年12月11日

記載されている内容は2017年12月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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