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有志の意味と例文・有志をつかう場面・有志からの香典の書き方

更新日:2024年02月13日

「有志」は、社会に出れば、自分が使うことも、目にすることも多い言葉です。意味が全くわからないという人は少ないでしょう。しかし、よく使われるからといって、正確に使われているとは限りません。「有志」の意味と使い方を再確認してみましょう。

例文3「有志一同より贈る」

「有志一同より贈る」は、結婚式や送別会での「贈り物」を参加者や職場などの関係者全員からではなく、一部の者から贈る際に使います。「○○さんへの送別の品ですが、有志一同から贈りたいと考えておりますので、賛同いただける方は幹事までお申し出ください」という形で、「全員への強制ではない」という意図を伝えることができます。

例文4「随時、有志を募集している」

「随時、有志を募集している」は、「メンバー募集中」と同じ意味で使えます。単に「メンバー募集中です」と伝えるよりも「志のある人」である必要性を伝えられます。
「メンバー募集」ではなく「有志募集」とすれば、応募する相手にも「気軽な気持ち」よりも「応募する覚悟」を期待することができます。

「随時、有志を募集しております。ふるってご応募ください」とすれば、「あくまでも志のある人を求めている」と短い文で伝えられます。

例文5「有志の皆様に感謝します」

「有志の皆様に感謝します」は、「有志」とされる人たちから何かをしてもらったり、贈り物をもらったときなどに使える文章です。

感謝の意を伝えたいものの、「誰に」という部分がはっきりせず、個人名宛に謝意を表せない場合などに、「有志の皆様」という形で、不特定ながら「一部の志ある人」に向けて発していることを伝えられます。「有志の皆様に感謝します」の一文は、「有志一同」から支援や応援を受けた場合などに使えます。

例文6「社員有志による義援金を受け付ける」

「社員有志による義援金を受け付ける」は、国内外で大きな災害が発生したときなどに、社内に掲示されたり、社内報に掲載されたりする一文です。単に義援金を募るより、「強制ではない」ことを伝えながら、志のある人を募っているという意図が伝わります。

社内広報などを担当する人は、義援金を募集するときに「社員有志による義援金を受け付けます」と書くことで、「強制ではなく、各自の志を求めている」ことを伝えましょう。

参考:大人の語彙力が面白いほど身につく本

「有志」という言葉を聞いたことはあったものの、正しい意味も知らず、自分で使うことはできなかった、という人には、本書がおすすめです。大人として知っておきたい語彙力が身につき、大人の会話を楽しめるようになることでしょう。

本書では、「相手を説得するのに便利な言葉」「格調を高める言葉」などに分類された語彙が取り上げられており、自分の日本語能力をランクアップさせることができます。

大人の語彙力が面白いほど身につく本2といっしょに購入しました.熟読して思っていることを的確に表現したいものです.

出典: http://amzn.asia/8HmaoDq |

有志からの香典の表書き

仲間の近親者が亡くなった場合など、個人として香典を出すほど親しい関係ではないが、無視するほど遠い関係でもないときに、複数名で少額ずつ出し合って、代表者が香典を持参するということがあります。多数で出し合った香典の香典袋の表書きには、出資者全員の名前は書かず、「○○会社 有志」とするのが一般的です。

「有志一同」は間違い?

香典袋の表書きに「有志一同」と書くのは、マナー違反になるのではないかという意見もあります。一般的には、「有志一同」と書かず、「有志」か「一同」のどちらかが使われます。「有志一同」とだけ書くのでは、相手に出資者が伝わらず、相手に対する配慮の足りない書き方といえます。

有志一同からであることを伝える「表書き」としては、「○○営業部有志」のように「所属+有志」もしくは「所属+一同」と書くのがおすすめです。

「有志」を使う場面では気遣いも必要です

「有志」は熟語ながら、使い方も難しくなく、短い言葉で端的に内容を表せる便利な言葉といえます。「有志一同」と言って、相手に意味が伝わらないということは、ほとんどありません。しかし、便利な言葉だけに、使いっぱなしは危険です。「有志」とは誰のことかをフォローする気遣いが必要です。

表書きなどで「有志」を使った場合、相手に「有志とは誰か」をきちんと伝えるために、有志一同の名簿を添えるような気遣いが必要です。

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初回公開日:2017年12月10日

記載されている内容は2017年12月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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