「リカバー」の意味とは?「リカバリー」などとの違い・例文も紹介
更新日:2024年07月15日
学校生活の場面
ビジネスの場面でも気力や体力の回復として使うように、体調を崩した学友に「元気になってね」の意味で「早くリカバーしてね」と伝えることもあるでしょう。
また学業に関し、以下のような使い方もあります。
- 下がってしまった試験の成績について、元のレベルを取り戻す意味で「次の試験ではリカバーする」
- 遅れている勉強の進み具合を取り戻す時に「勉強の遅れをリカバーする」
スポーツの場面
「リカバー」つまり英語の「recover」には、アメリカンフットボールで「ファンブル(地面に落下)してしまったボールを押さえて自軍の所有にする」意味があります。
また、この「recover」の名詞形は「recovery」、つまり日本語では「リカバリー」です。ゴルフで「リカバリーショット」という、不利な状況からの回復を狙ってする打ち方を表す言葉があります。
よって「リカバー」という言葉が日本のスポーツの場面でよく使われても、不思議はないといえます。
具体的な使い方としては、以下のようなものがあります。
- サッカーやバスケットボールなどで、相手に取られてしまった点数を取り返す意味で「まだまだ、リカバーできるチャンスはある」
「リカバー」と「リカバリー」や「リカバリング」の違い
スポーツの場面で触れたように、「リカバー」だけでなく「リカバリー」という言葉もあります。また「リカバリング」という言葉を耳にすることもあります。
それぞれの違いは、もともとの英語での「品詞」にあります。
- 「リカバー」英語での「recover」は動作を表す「動詞」です。
- 「リカバリー」英語での「recovery」は物事を表す「名詞」です。
- 「リカバリング」英語での「recovering」はリカバーという動詞を名詞化した、「動名詞」です。
運動後の体力回復を図るサプリメントやスキンケア用品などには、「リカバー」と名付けられたものがあります。
「リカバリー」や「リカバリング」の使い方
「リカバリー」が使われる言葉の代表として、「リカバリー・ディスク」が挙げられるでしょう。また「リカバリー済」として出ている中古パソコンも多くあります。
このようなコンピュータ関係での「リカバリー」とは、パソコンを出荷時の状態に戻すこと、初期化することを示します。動詞である「リカバー」ではなく、名詞の「リカバリー」が使われます。
また「リカバーする」と同じように、「リカバリーする」という使い方をする時もあります。
日本語では「テニスをする」のように、名詞に「~をする」を付けて動詞化する場合があります。「リカバリーする」は同じ用法です。
「リカバーする」は動詞リカバーに「~をする」を付け動詞に動詞を重ねた用法ですが、実際には「リカバリーする」と同じような使い方がされています。
「リカバリング」については、商品名称など、一般的にはあまり使われていません。
「リカバー」の例文
ここまでで「リカバー」の意味や、ビジネスなどの場面による様々な使い方、関係した言葉について見てきました。
ここでは「リカバー」の例文について、いくつか挙げてみましょう。
「午後にはリカバーした」
初回公開日:2017年12月09日
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