「ファクター」の意味と使い方・化学でのファクターの求め方
更新日:2024年10月19日
割引現在価値
将来的に発生するであろうキャッシュフロー(お金の流れ)を要因として折り込み、現在の価値(割引現在価値)を計算するための係数(割引率)を、資産運用における「ディスカウント・ファクター(Discount Factor:DF)」と呼びます。
紙幣を銀行などに預けると、元金が利子を生んでお金は時間とともに増えると考えられます。逆に1年後の100万円をいま手に入れようとすると、額面よりもいくらか割引された金額になるのが一般的です。反対に未来のキャッシュフローを出す係数を「コンパウンド・ファクター(compound Factor:Cf )」といいます。
キャッシュフローに影響する要因として挙げられるのは、経済成長やインフレ、株価、長短期の金利差などで、投資家にとってはファクターこそがリターンやリスクの源泉とも言えます。食べ物の栄養価と同じで、ファクターが偏った投資はリスクを増大させます。
資産の現在価値
資産の現在価値は、「将来のキャッシュフロー × ディスカウントファクター」で算出することができます。
因子分析
合成された複雑な統計や観測データをいくつかの要因に分解し、データを構成する要素を抽出することを、「ファクター アナリシス(因子分析:factor analysis)」と言います。
異なるファクター同士の関係や変動に着目することで、全体的な特徴を把握することを目的とした統計技法で、もとは教育心理学の分野で開発されたと言われており、商品開発を目的とした市場調査でも活用されています。
ファクターが世界を支える
いかがでしたか。今回は「ファクター」の意味と使い方についてのまとめでした。資産とファクターの関係が食べ物と栄養価の関係に例えられることからも分かるように、この世界の出来事は、多くのファクターからできています。
同じように、多くの課題を抱えている現代社会では、まず見えないファクターを特定することが必要とされますが、ファクターの数だけソリューション(解決策)を見出せる可能性も増えることを意味します。ネガティブな事象だけにとどまらず、さまざまなファクターに着目して日々の改善に役立てたいところです。
初回公開日:2017年12月15日
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