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「起因する」の使い方・例文・類語・対義語|起因するもの

更新日:2024年01月20日

物事の起こりは「原因」です。では「起因」はなんだろう。「起因」とは「物事の起こりのそもそものきっかけ」のことを示しています。そのため「起因する」とは「起こった物事のそもそものきっかけにつながる」という意味です。この「起因する」の類語や使い方をご紹介します。

「モチベーションを上げる」などと使われる「モチベーション」は「動因・動機をつける」という意味です。しかし現在では「モチベーション」は「やる気・意欲」や「保持・管理する」という意味で使われることが多くなっています。これは本来の意味から考えると誤用ですが、すでに広く浸透している言葉です。

正しくは「モチベーション」は「動因・動機をつける」という意味で、「やる気を出すために、動因・動機をつける」というような意味です。このことを成し遂げるために、直接的なきっかけを作る、というのがモチベーションの本来の意味なります。

ちなみに「モチベーション」は「内的動機付け」(動因)と「外的動機付け」(誘因)に分けられます。

「起因する」だと類語は

たどることができる原因の根本という意味では「起源を発する」があります。起源は「ことの起こり」、発するは「起こる、生ずる」という意味があり、「起源を発する」で「物事が起こった始まり」になりますので、「その物が起こった直接の原因」という意味の言葉が「起因する」の類語になります。

語句意味
起源を発する物事が起こった始まり
発端となる物事の起こり始め
起こり始まり、起源・物事の原因

言い換えをするには

起因するの言い換えは「きっかけ」「引き金」(トリガー)「口火」などがあります。きっかけはそのことの起こりの原因のこと、引き金はその比喩表現、口火も同様です。

語句意味
きっかけはじまり・手がかり
引き金(トリガー)ピストルを発射させる金具。転じて物事の起こるきっかけのことをいう「引き金を引く」と使う。
口火(くちび)火縄銃・爆薬などの点火に使う火。転じて物事のはじめ。「口火を切る」と使う。

「起因する」と対義語・反対語・反意語

「起因する」は原因と同じように「物事の発端」という意味で使われますので、対義語には「結果」が挙げられます。「帰する」などは反対語として使用できるでしょう

反対語意味
結果(けっか)ある原因によって引き起こされた物事の最終的な形状・行き着く先
帰する1つのことに落着する・落ち着く
終局事件の終わり。「起因する」というより「発端」の反対語

「起因する」とはいい意味で使われるのか

起因はネガティブな場面で使われることが多い言葉です。起因の後にはあまり良くない事柄が続く場合が多く、良い意味で使って良いのか悩ましいところです。

しかし「彼の笑顔は、彼女の優しさに起因する」としても違和感はありません。起因には「その事柄の発端、きっかけ、原因」という意味があり、特別ネガティブな事柄に使うという取り決めはありません。

「起因」まで遡れば「原因」が見えてくる

何か問題が起こった場合には、まず何か「起因する」つまりきっかけになる物事があります。

数々ある原因の中で、「要因」を分析し、そして物事の芯である「真因」を探るためには、「そのことが起こった始めの原因」つまり「起因する」できごとまで遡ることが必要です。そうすることで問題ごとの「中心」がクリアになり、解決する際の大きな一助となるでしょう。

1つの字を掘り下げることで、なんとなく理解していた言葉の意味がクリアに理解され、自信を持ってその語を使えるようになりますし、話の種にもなります。

初回公開日:2017年12月16日

記載されている内容は2017年12月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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