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「ご請求」の使い方と敬語・謙譲語|ご請求金額/ご請求先

更新日:2024年08月10日

「ご請求」の「ご」を取ったら失礼に当たらないでしょうか。請求する人が「ご請求」と言うのは間違いでしょうか。状況により「ご請求」が使えるときと使えないときがあります。詳しくご紹介します。マナーを守って適切な言葉遣いをしていきましょう。

謙譲語だから「ご」を付けてOK?

自分をへりくだって言う場合に「お」や「ご」を付けるケースもあります。残念ながら「ご請求書」だけではわかりません。謙譲語は少なくとも2人いないと相手を敬う関係が成り立ちません。前後に文があることで判断できます。

美化語だから「ご」を付けてOK?

「請求書」に「ご」を付けることで丁寧で上品な印象を与えます。この美化語によって、請求する側は相手に支払わせるという行為に恐縮して「ご」を付けていると考えられます。できるだけ丁寧に上品に請求したい表れから来ているのでしょう。

請求される側にとって、支払うという行為は良いものではありません。「ご」が付いていることで請求者の配慮を感じます。ですが「ご」を付けても付けなくても、どちらでも良いでしょう。捉え方によってどれも考えられます。

ご請求金額

「ご請求金額」と同じように「ご」を付けると丁寧な印象です。請求書に「ご」を付けているなら「ご」を付けても良いでしょう。請求書に「ご」を付けてないのに「請求金額」に「ご」を付ける場合はバランスが悪いです。

「ご請求金額」の「金額」ついて見てみましょう。「請求金額」は値引きや消費税、送料などを足したり引いたりして最終的に出された金額であり、実際に支払ってもらう金額を指します。

「ご請求金額」は支払う側にとっては重要な項目であるため、請求書では目立つように大きく書かれていたり、明細の後の一番下に書かれています。

ご請求額

上記の「ご請求金額」に対し「ご請求額」というのは、具体的な金額を指していません。「額」は抽象的であり、請求書などに書かれるには適していません。

「額」は「全額」「半額」「差額」など1文字付くだけで意味が違ってくるので「ご請求金額」とはっきり書きましょう。会話では「ご請求額」で通じますが正式な書類では避けてください。

ご請求先

「ご請求先」は代金を支払ってもらう人や会社などです。わかりやすくいえば物やサービスを買った側が「ご請求先」になります。それに対し「請求元」は物やサービスを売った側です。

請求する側からお客さんのことを「ご請求先」と呼ぶのであって、間違っても自分で自分の側を「ご請求元」と「ご」を付けて言わないようにしましょう。

ご請求ください

「ご請求ください」は支払う側が、請求元に対して「請求してください」と言っている意味になります。「ください」は「くれ」の尊敬語で、相手に何かを請求する意味になります。

「請求」の頭に「ご」を付け、「ください」を続けて付けることで相手への要望を表現することができます。形は「ご~ください」「お~ください」となります。同じ使い方では「ご覧ください」「ご連絡ください」「ご準備ください」となります。

「ご請求」と「御請求」

「ご請求」も「御請求」も意味は同じです。どのような違いがあるのでしょうか。改まった招待状やお礼状などは「御」を付けた方が、格好がつき見映えがするでしょう。平仮名の「ご」や「お」は、画数も少なくとても読みやすいです。

日常では「御」は画数も多くどこか仰々しいので、やわらかい印象の「ご」や「お」を使う人もいます。会社では「ご」や「お」の方が読みやすく、丁寧語としてくっ付いているだけなので特に問題はありませんが、正式な文書では「御」を使った方が良いでしょう。

請求書のフォーマットにしたがおう

企業の「ご請求書」に関しては書式が決まっているため、1から自分で作成することはあまりないでしょう。フォーマット化したものは、「ご」が付いているか否かは気にしなくて大丈夫です。捉え方はいくつもあるものと割り切って、状況に応じで対応していってください。

初回公開日:2017年12月23日

記載されている内容は2017年12月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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