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憂慮の意味と使い方3つ|例文・類義語|懸念との違い

初回公開日:2017年12月19日

更新日:2020年06月03日

記載されている内容は2017年12月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ニュースなどで懸念という言葉は耳にしたことがあっても、その意味や使い方をみなさんは把握できているでしょうか。共通の同じ意味を持つ漢字や言葉を類語といいますが、懸念の類語やまた懸念と反対の意味をもつ対義語は数多くあり、今回はその意味や使い方をご説明します。

憂慮について

憂慮は「ゆうりょ」と読み、日常会話で使用することはあまりありませんが、新聞やニュースではよく見かけられる言葉です。あまり聞きなれないので正確な意味までは詳しくわからなくても、社会人であれば知っておくべき言葉です。

類義語も多く、この言葉の意味や使い方を知っておけば、よりニュースなどへの理解も深まります。まずはこの「憂慮」という言葉の意味や語源を理解することから始めましょう。

憂慮の意味

憂慮の意味は、「とても心配すること」「非常に懸念すること」「思い悩むこと」です。字面ではあまり深刻な状況を表す言葉に見えませんが、「不安」「心配」「悩む」など、負の状態を表現する言葉のひとつです。

その不安や心配の度合は「少し不安」「ちょっとおろおろしている」ではなく、「強い危機感」「危険レベルが高い」という意味合いで使われます。また、その不安や心配が現在進行形で続いている状態です。

憂慮の語源

「憂(うれい)」は不安に思うこと、心を痛めることを意味します。この漢字をパーツに分けると頭・心・足を表していて「不安があってうまく歩けない」という状態です。

「慮(おもんぱかる)」は思いをめぐらすということを意味します。「囲む」と「思い」を組み合わせてできており、「思いを囲む」つまり「ひとつのことに思いを巡らせる」という状態です。

二つを合わせると「思いを巡らせて不安に思うさま」という意味になります。

憂慮の類義語

憂慮の類義語は「危惧」「気がかり」「懸念」「心配」「怖れる」など、数多く存在します。「危惧」「気がかり」は心配な気持ちを表し、「懸念」「心配」は恐れの混じった予感、「怖れる」は関心を持つ、気に掛けるといった意義素があります。

「心配」「不安」など、わかりやすくて普段使う言葉でも言い表すことができるので、憂慮という言葉は日常会話であまり使われないことの一因になっています。

憂慮の使い方3つ

「憂慮」という言葉を使う理由は、「不安である」と言ってしまうと直接的過ぎるので、あえてオブラードに包むような言い方をすることでストレートに「不安」と表現せずにすみますし、少し難解な言葉を使うことで、その発言が締まって感じられるためです。

憂慮はそのままで名詞としても、「憂慮する」というように動詞としても使うことができます。では、実際に「憂慮」という言葉を使うのはどのような時かをご紹介します。

①憂慮に堪えない

「~に堪えない」は、「感情が強すぎて溢れるくらいだ」という意味で、行為や動作を表すときに使います。「憂慮に堪えない」は、不安な気持ちを抑えることができない、心を痛めているさまを表に出さずにいることができないという状態です。

「耐えない」という漢字もありますが、この場合は「物理的なものに耐えることができない」のに対し、「堪えない」は感情を扱う際に用いられます。

例文

・近年の急激な社会構造の変化は深刻な社会問題となり、憂慮に堪えない事態となっている。
・地球温暖化は年々進んでおり、局地的な豪雨や猛暑など極端な気象の変化につながっている現状は憂慮に堪えない。
・これらの事故原因は、飲酒運転によるものが厳罰化されてからも今なお多く、憂慮に堪えない。

②問題に憂慮する

「問題に憂慮する」は「問題であると考えるべき事柄である」「憂慮する必要がある」という意味の言い回しです。悪い影響をもたらすような物事がよほどの一大事であること、重大な事態であることを問いかけており、強い問題定義をしている表現です。

この言葉を使うことによって、その深刻な状況をより明確にすることができます。その物事について「憂慮すべき問題」という言い回しもされます。

例文

・今年はワクチンが少なかったため予防接種が進んでいないこともあり、現在のインフルエンザ患者の急激な増加の問題に憂慮している。
・最近では過疎地だけでなく、都市部でも空き家の問題に憂慮している。
・南北の冷戦状態は、極めて憂慮すべき問題である。

③憂慮には及びません

「憂慮には及びません」は、「心配する必要はありません」「きちんと行うことができるので安心してください」という、相手をフォローする意味合いがあります。

その状況は「心配しなくていいよ」と簡単に言い表すことができますが、それだとラフ過ぎる表現になってしまうので、使う際は相手や状況を選ぶ必要があります。そこで、ビジネスなどの改まった場では「憂慮には及びません」という表現であれば問題なく使うことができます。

例文

・先日の取引の失敗が業績不振の原因であるならば、憂慮には及びません。
・この件に関しては私は精通しているので、憂慮には及びません。
・先日の地震でこのあたりの地域は甚大な被害が出たと報道されましたが、憂慮には及びません。

もっと言葉について知りたい人におすすめのアイテム

社会人なら当然知っているべき敬語の使い方ですが、その敬語の基本を知ることができる本です。コンパクトで持ち運びもしやすいので、通勤や外回りの際に持ち運ぶこともできますし、会社のデスクに入れておいても確認したいときにサッと取り出すことができます。

もしかしたら普段何気なく使っていた敬語が、実は勘違いしていたなんてことに気づくきっかけにもなります。

懸念と憂慮

先ほどもご紹介しましたが、「憂慮」と使い方や意味が似ている言葉に「懸念」という言葉があります。「似ているならどっちを使ってもいいじゃないか」と思いがちですが、二つの言葉には微妙なニュアンスの違いがあります。

その違いを知ることで、状況に応じてより的確な言葉選びをすることが可能になります。

懸念とは

懸念は「けねん」と読み、憂慮と同じように日常会話ではあまり使われませんが、ニュースなどではよく目にする言葉です。懸念の「念」は「気」を表すので、気になって心から離れないこと、先行きが気にかかって不安であること、執着することを意味します。

実際にはまだ起こっていなくても、もし起こってしまったら大問題になってしまう事柄について不安に思う気持ちを表しますが、その対象の事柄は何であるかはっきりしません。

懸念と憂慮の違い

「懸念」は実際にはまだ起こっていない心配ごとに対する不安な気持ちとして使われるのに対し、「憂慮」はすでに起こってしまった心配ごとがさらに危険な状態になることへの不安に対して使われます。

どちらも不安の対象が明確ではなく漠然としている点では同じですが、「憂慮」はその不安を感じるべき対象者が実はあまり不安に思っていないという状況(こちらが勝手に心配して不安になっている)の意味合いがある場合もあります。

憂慮を使いこなそう

なんとなく意味がわかっていても、類義語も多い「憂慮」という言葉は、正確な意味や使い方を知っていないとなかなか的確な場面で使うことは難しそうです。これまでの説明を読んで、「憂慮」という言葉や、他にも少し難しい言葉でも使うことができるれば自信につながります。

言葉をたくさん知っていることは、目に見える成果にはつながらなくても何かの力になります。いろいろな言葉を知って、使いこなせるようになりましょう。

憂慮の類語を知りたい方はコチラ

「憂慮」には類義語がたくさんあります。「手こずる」「危惧」なども憂慮の類義語のひとつです。

憂慮の意味や使い方を学んだら、次はほかの類義語についてもどんな意味や使い方があるのか知っておくのは、状況に応じて的確な言葉を使うためには大切なことです。

興味のある方は、ぜひ以下のサイトも参考にしてください。

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