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憂慮の意味と使い方3つ|例文・類義語|懸念との違い

更新日:2024年04月09日

ニュースなどで懸念という言葉は耳にしたことがあっても、その意味や使い方をみなさんは把握できているでしょうか。共通の同じ意味を持つ漢字や言葉を類語といいますが、懸念の類語やまた懸念と反対の意味をもつ対義語は数多くあり、今回はその意味や使い方をご説明します。

・今年はワクチンが少なかったため予防接種が進んでいないこともあり、現在のインフルエンザ患者の急激な増加の問題に憂慮している。
・最近では過疎地だけでなく、都市部でも空き家の問題に憂慮している。
・南北の冷戦状態は、極めて憂慮すべき問題である。

③憂慮には及びません

「憂慮には及びません」は、「心配する必要はありません」「きちんと行うことができるので安心してください」という、相手をフォローする意味合いがあります。

その状況は「心配しなくていいよ」と簡単に言い表すことができますが、それだとラフ過ぎる表現になってしまうので、使う際は相手や状況を選ぶ必要があります。そこで、ビジネスなどの改まった場では「憂慮には及びません」という表現であれば問題なく使うことができます。

例文

・先日の取引の失敗が業績不振の原因であるならば、憂慮には及びません。
・この件に関しては私は精通しているので、憂慮には及びません。
・先日の地震でこのあたりの地域は甚大な被害が出たと報道されましたが、憂慮には及びません。

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懸念と憂慮

先ほどもご紹介しましたが、「憂慮」と使い方や意味が似ている言葉に「懸念」という言葉があります。「似ているならどっちを使ってもいいじゃないか」と思いがちですが、二つの言葉には微妙なニュアンスの違いがあります。

その違いを知ることで、状況に応じてより的確な言葉選びをすることが可能になります。

懸念とは

懸念は「けねん」と読み、憂慮と同じように日常会話ではあまり使われませんが、ニュースなどではよく目にする言葉です。懸念の「念」は「気」を表すので、気になって心から離れないこと、先行きが気にかかって不安であること、執着することを意味します。

実際にはまだ起こっていなくても、もし起こってしまったら大問題になってしまう事柄について不安に思う気持ちを表しますが、その対象の事柄は何であるかはっきりしません。

懸念と憂慮の違い

「懸念」は実際にはまだ起こっていない心配ごとに対する不安な気持ちとして使われるのに対し、「憂慮」はすでに起こってしまった心配ごとがさらに危険な状態になることへの不安に対して使われます。

どちらも不安の対象が明確ではなく漠然としている点では同じですが、「憂慮」はその不安を感じるべき対象者が実はあまり不安に思っていないという状況(こちらが勝手に心配して不安になっている)の意味合いがある場合もあります。

憂慮を使いこなそう

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初回公開日:2017年12月19日

記載されている内容は2017年12月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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