「ご理解ください」の意味とは?使い方・例文・注意したいことを紹介
更新日:2024年07月16日
「お含みおきください」は「ご理解ください」に近い言葉です。「ご理解ください」と言うよりもやや丁寧で、「ご理解ください」よりも相手に知っておいて欲しいというニュアンスがやや弱い言葉です。「注意」の尊敬語は「留意」ですが、この「留意」に近い表現です。
「ご承知おきください」は誤用ではありますが、よく使われます。「お含みおきください」は「ご承知おきください」の類語です。
「台風が接近しております。危険と判断いたしましたら電車を運休させていただくことがあります。お含みおきください」「この契約は三か月以内に解約されますと違約金が発生します。お含みおきください」というように使います。
「ご理解ください」の丁寧表現
先にも述べましたが、「ご理解ください」は命令形のため使用には注意が必要です。「ご理解ください」を平たく言えば「言わなくても分かっていますよね」ということですから、言い方ひとつで上から目線だと思われることがあります。
そこで、「ご理解ください」に言葉を加えることでより丁寧な表現にすることが出来ます。
「ご理解のほど」
よく聞く言葉に「~のほど」があります。様々な意味がありますが、その中の一つに「断定を避け表現を和らげる」用い方があります。
「ご理解ください」よりも「ご理解のほどよろしくお願いいたします」としたほうが、目上の人にも丁寧に伝わります。
「ご理解いただければ幸いです」
「いただければ幸いです」もビジネスではよく使われます。「いただく」は「もらう」の謙譲語に仮定の「れば」を付けて「もし~もらえたら」のような引いた感じで表現することが出来ます。
「幸いです」は「幸せ」つまり「嬉しい」ということです。
「ご理解いただければ幸いです」は直接的には言いにくい時に使える便利な表現です。
「ご理解くださいますよう」
「くださいますよう」は命令形の「くれ」の尊敬語「ください」に丁寧さを加えた「ます」さらに「よう」で遠回しに表現出来る言葉です。
「ご理解ください」よりも「ご理解くださいますよう」としたほうが、直接的な言い方を避けることが出来ます。
「何卒ご理解ご協力を賜りますよう」
相手に強く願う気持ち「何卒」と「もらう」の謙譲語で目上の人から物をいただく「賜る」を使うことで、相手にとって不都合や不快な思いをさせることを前もって許可を取る時に使える丁寧な表現です。
「ご理解ご協力」はこちらの要望に対し、理解して協力して欲しいという意味になります。
「ご理解くださいませ」
「くださいませ」は命令形の「ください」に丁寧語の「ます」の命令形「ませ」を組み合わせた敬語です。「ください」よりも柔らかな印象を与えることが出来ます。
旅館では仲居さんが「くださいませ」を使っているので、違和感はないと思います。しかし、男性が使う場合は気を付ける必要があります。
「くださいませ」は本来、女性が使う言葉です。現在では男性も使う機会が増えてはいますが、相手の年代によっては使用を控えたほうがよさそうです。
「ご理解ください」の英語表現
「ご理解ください」を簡単に英語で表現すると「Please understand」ですが、これだと少々丁寧さに欠けます。
- We are asking you for your understanding.「ご理解のほどよろしくお願いいたします」
- I am very sorry but please understand.「大変恐縮ではありますがご理解ください」
- I appreciate youre understanding.「ご理解に感謝いたします」
等が使えます。
「ご理解ください」の意味を理解し使用しよう
初回公開日:2017年12月17日
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