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「一環として」の使い方・例文・言い換え・一貫としてとの違い

更新日:2024年01月15日

皆さんこんにちは、今回は「『一環として』の使い方・例文・言い換え・一貫としてとの違い」と題して、「一環」という言葉の正確な意味合いや用例について、さまざまな視点と分野からご紹介します。「一環」という言葉の根本的な意味は、いったい何を指すのでしょう。

「一環」という言葉の意味

「○○の一環として」などに使われる「一環」という言葉の意味は「紐や鎖などで描かれる一つの輪」を意味したり、その輪から転じて「全体的なつながりのうちの一部分」を意味するようになりました。

この「一環」という言葉そのものを眺めてみてもわかりますが、「一つ」の「環(まわり)」という意味合いを引き出す言葉として成り立っており、その「一つの環」というのはある物の全体を指して意味する言葉です。

その全体のうちから「一つ」を抜き出すようにして表現される言葉がこの「一環」であり、「一つの全体のうちの一部分」という意味合いが生まれました。

「一環として」の使い方

先述でお伝えしました「一環」が持つ意味合いから、「全体の一部分」を指す言葉としてあるため、「○○の一環として」という言い方が持つ意味合いも「何か特定の大きな物事そのものから、一つの部分や一場面を抜き出して表現した言葉」として認められます。

【「一環として」の使い方】
・恒例行事の一環として(いつも行なっている行事のうちの一つとして)
・記念行事の一環として(いつもしている記念行事のうちの一つとして)
・防御の一環として(数ある防御テクニックのうちの一つとして)
・避難訓練の一環として(数ある非難訓練のうちの一つとして)

このように「多くの物のうちの一つとして」という意味合いが表現されます。この「一環」という言葉を使う場合は基本的に、一般的に知られている事柄を対象にした上で使うのが原則です。知らない対象を引き合いにして「一環として」と言われても、その意味が伝わらないからです。

「一環として」の言い換え・類義語

「一環として」という言葉は慣用句ですので、その類義語もあるていどのまとまった文章表現のようになります。そのため決まった言い方や言葉はなく、いろいろな言葉や表現を組み合わせて「一環」の意味に似せた表現が類義語になると理解して下さい。

【「一環として」の言い換え・類義語】
・○○のうちの一つとして
・一連の流れの中で
・数多あるうちの○○
・部分的なものとして
・ワンステップとして
・○○の段階として
・○○へのステップアップとして
・○○の関連作業として
・○○に関係することとして
・○○中の

このように言葉として表現され、文章や口語の流れによってはその文体を変えてきます。

「一環として」と「一貫として」の違い

「一貫として」という言葉の意味は、その言葉のあり方を見るとよくわかります。「一貫」の「一」は「一つのことを」という意味合いで、「貫」という字は「貫(つらぬ)く」という意味合いを指し、二つの言葉を合わせると「一つのことを貫く」という言葉になります。

この「一つのことを貫く」という言い方は文章表現では書かれても、口語表現では少し意味がお堅くなるため、「一つの完遂する」や「一つの姿勢をもって」、また「変わらない態度や熱意をもって」というように、他の主張や形容と見合う形に見合うよう配慮されて、「伝えるための言葉」として都合よく表現されます。

つまり「一貫として」という言葉の基本的な意味は、「何があってもその目的への姿勢を変えず、必ず初めに決めたことをやりとおす・やり抜くこと」を直接的に指す言葉になります。

「一環として」の例文

言葉を覚えるときには「実際に書いて覚えること」や「その言葉が持つ意味合いや表現法を駆使して覚えること」が大切で、そうすることによって実践的な学びをすることができ、自分の言葉・表現としても活発に使えるようになります。

この「一環として」という言葉も日常用語として頻繁に使われる言葉ですので、ぜひ「自分の言葉や表現」に取り入れる形で覚え込み、自分が「一環」という言葉を使って便利な主張をするときには満遍なく使えるようにしてみて下さい。

特に一度「使って覚える」というスキルを身につけてしまえば、その後はその「実践的に覚えるクセ」が自然に身につきますので、一度の「実践的な語学への挑戦」をしてみるだけで、その後は習慣的に実践的な学習に就くことができるようになるでしょう。

「一環として行う」

先述でお伝えしましたが、「○○の一環として行なう」という言葉の意味は「多くある物事ややり方のうちから特定の一つを指したり、あるいはその全体的な物のうちの一つをランダムにピックアップしてすること」を直接的に指す表現であり、「全体的な物事のうちの一つ」という主張をさらに引き出した表現方法に認められます。

【「一環として行なう」の例文】
・参拝行事の一環として行なう。
・試験対策の一環としてする。
・勉強の一環として行なう。
・テレビ企画の一環として行なう。
・料理の一環として行なう。
・ゲームの一環としてする。
・パソコンスキルの一環として行なう。
・運動会の一環として行なう。
・文書作成の一環として行なう。

このように、数ある物のうちから何か一つをピックアップしておき、それに向けて主張する際や、実際にその一つのことを現在している場合において使われる表現になります。

「○○の一環として」

これまでにお伝えしてきたとおり、この「一環」という言葉を使う際には「○○の」という言葉や形容がその前につくことが多く、「○○のうちの一つ」という意味合いがそのまま浮き出る形になります。

そのため「一環として」という意味や表現を覚える際には、「○○の一環として」という言い方で用例を作ったり書いたりすることによって覚えることが、より効果的な学習法となるでしょう。

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初回公開日:2018年02月16日

記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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