「樣」の意味と使い方・「様」との違いと使い分けの方法
更新日:2024年09月15日
とっても気になる「樣」という漢字
早速、この「樣」という漢字についてご紹介します。私たちが日常でよく使う敬称の「様」さまという漢字と大変似ているこの「樣」という漢字。今回はこの「樣」という漢字の読み方とは、意味とは、使い方とはなどについて紹介しつつ、あわせてさまざまな敬称について使い方などについて説明をさせていただきます。
「樣」の読み方とは?
この「樣」という漢字、一見すると私たちが日常でよく使用する「様」によく似ているこの「樣」という漢字ですが、読み方は「様」と同じく「さま」なのでしょうか?
漢字内の右下部分を永と表記するこの「樣」という漢字は「様」と同じく、訓読みで「さま」また音読みでは「ヨウ」、と読みます。
この「樣」という漢字、読み方で比べると、私たちが日常でよく使用する「様」と「樣」には大きな違いがないことがわかります。
【※音読み・訓読みについての説明】
音読みとは?:漢字が伝わった当時の中国語の発音に基づく読み方です。
訓読みとは?:日本語の意味に基づく読み方。日本語において、個々の漢字をその意味に相当する和語(大和言葉、日本語の固有語)によって読む読み方が定着したものです。
「樣」の意味と使い方について紹介します。
この「樣」という漢字、使い方や意味を考えた上での違いはどうでしょうか?
「樣」はいくつか意味を持っており、主には2種類の意味があります。
1つ目の意味としては、さま・〜様子(〜風)という意味です。例としては、”樣によりて葫蘆(ころ)を画(えが)く”という言葉があります。決まっている流れに従うのみで、工夫のないことという意味の故事成語があります。
もう一つの意味としては、様より、より一層高い相手に対しての敬意を表現するための敬称の意味があります。そして、この「樣」という漢字の略字が「様」です。
【※故事成語とは?】
中国で昔起こったエピソードから生まれた人生への教訓となる言葉。「矛盾」「背水の陣」「覆水盆に返らず」「馬耳東風」など、今現在広く使われている言葉も多い。
「樣」と「様」の違いはなんなのでしょうか?
この「樣」という漢字ですが、前記で”様より、より一層高い相手に対しての敬意を表現するための敬称の意味がある”と紹介しましたが、実はこの「樣」という言葉は何種類も存在しています。
その中の主なものが3種類あります。
①「様」②「樣」③「檨」
「様」、「樣」、「檨」一つずつ紹介させていただきます。
使い分けの方法
使い分けを紹介します。
①「樣」
「樣」
漢字の右下部分を「永」という字で表記するために「永様えいさま」と呼ばれ知られている「様」の種類です。
最上級に相手を敬う気持ちを表した「様」という意味合いで使用するのがこの「樣」という漢字です。例えば、「◯×商事株式会社 ◯◯樣」という事になります。
②「檨」
「檨」
漢字の右下部分を「次」という字で表記するために「次様つぎさま」と呼ばれ知られている「様」の種類です。
近しい先輩方や上司などの相手へ敬う気持ちを表した「様」という意味合いで使用するのがこの「檨」です。
初回公開日:2018年02月22日
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