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「安請け合い」の意味と使い方・類語やことわざ・後悔すること

更新日:2024年02月18日

「安請け合い」という言葉は多くの人がご存知でしょう。安請け合いをしない方が良いということはわかっていながらも、断り切れずに安請け合いしてしまったことがあるという人もいるのではないでしょうか。今回は「安請け合い」に関して多方面からご紹介させていただきます。

「安請け合い」と同じ意味を持つ四字熟語に「軽諾寡信(けいだくかしん)」という言葉があります。これは「軽諾は必ず信寡すくなし」を四字熟語に略したものと言われており、前半部分の「軽諾」は言葉のとおり、軽々しく受け入れてしまうことを意味しています。

後半部分の「寡信」は信用が少ないという意味や信用がない、信用できないという意味を持つ言葉です。したがって、「軽諾寡信」は軽々しく頼み事を引き受けてしまう人は信用できないという意味を持つ四字熟語となります。

引き受けた後、しっかり遂行できれば問題ありませんが、軽々と引き受けてしまったがために、結局できなかったという状況に陥ってしまうと信用を無くしてしまいかねません。そのため、軽々しく引き受けないようにという忠告も含んだ四字熟語と言えるでしょう。

安請け合いする人の特徴

「安請け合い」を使用したことわざや、同じ意味を持った四字熟語でもわかったとおり、安請け合いをしてしまうと、結局頼まれた任務を遂行できず、結果的に周囲からの信用を失ってしまうことに繋がりかねません。

しかし、こうしたことを理解できず、簡単に物事を安請け合いしてしまう人も世の中には大勢います。では、どのような仕事や役職の人が安請け合いをしてしまうのでしょうか。「思い当たる節がある」という方は、今後安請け合いをしないよう気を付けていきましょう。

営業

まずは営業職です。やはり「引き受ける」という仕事を担当する職種ですので、どうしても安請け合いをしてしまいがちな職業の1つと言えるでしょう。「これをお願いしたいのですが」と言われ、自分にできるか自信はないけれど「努力します」「頑張ります」と回答してしまい、後に「安請け合いをしてしまった」と後悔した経験を持つ方も少なくないでしょう。

営業職は自分の評価が仕事の成績にも響きやすい職業です。したがって、どうしても競争が激しく、「自分がやってやる」というような強い意志を持って取り組む人が多いです。

非常に良いことですが、安請け合いをしてしまい、結果的に遂行できなかった場合、信用がガタ落ちしてしまう可能性も考えられるため、引き受ける際には自分の器量や時間など、後先のことを考えてから引き受けるように心がけましょう。

上司

また安請け合いをしてしまう人の役職として、部下ではなく上司にも多いと言えます。もちろん、すべての上司が安請け合いをしてしまうわけではありません。

しかし、部下を信用しているあまり、「この仕事もやってくれるだろう」という思いから、取引先の依頼を安請け合いをしてしまい、結果的に部下が困ってしまうという状況ができあがってしまうという話は珍しくありません。

部下を信用することは非常に良いことですが、今、自分の部下がどのような仕事を抱えているかをしっかり把握し、この依頼に確実に答えることができるか、正しい判断を下すことも上司としての務めです。ぜひ上司として、部下のために正しい判断ができるようこころがけましょう。

仕事

ビジネスシーンでは他にも安請け合いしてしまうシチュエーションが数多く存在します。取引先を相手に安請け合いしてしまうという状況だけでなく、社内でも安請け合いという状況は引き越されやすいです。

例えば、今自分が他にも受け持っている仕事があるにも関わらず、上司から「これお願いできるか」と尋ねられ、「大丈夫です」と安請け合いしてしまったという経験はありませんか。仕事に前向きに取り組むことは素晴らしいことですが、今自分が抱えている仕事を優先することも大事です。

引き受ける際には「今はこの仕事を抱えているため、その後でもよろしいでしょうか」と一言尋ね、了承してもらった上で引き受けるようにするなど、しっかり意思疎通を図ることも大切です。

安請け合いで後悔すること

ここまで「安請け合い」の意味や使い方、類似表現、シチュエーションなど、様々な面から見てきましたが、実際に安請け合いをしてしまうことにより後悔してしまい易いシチュエーションとは、どのようなシチュエーションなのでしょうか。

ここからは安請け合いをしてしまったことにより、後悔する可能性の考えられるシチュエーションをいくつかご紹介していきます。皆さんもこのようなシチュエーションには十分注意しましょう。

友人関係

まずは友人関係です。友人関係の場合、ビジネスシーンよりもカジュアルな関係のため、安請け合いしやすい傾向にあります。例えば、「この日空いてる?」という質問に対し、「たぶん大丈夫だろう」と不明確なまま「大丈夫だよ」と安請け合いをしてしまうという経験を持つ人は少なくないでしょう。

後で確認すると、「この日他の予定が入っていた」や「時間的に厳しい」という事実が発覚し、「ごめんなさい」と謝りの連絡を入れる人も少なくありません。友人同士のため、2~3回くらいならば許してくれるでしょうが、何度も同じ事をしていると、「また安請け合いして」と呆れられてしまいます。

友人であっても親しき仲にも礼儀ありです。確認せず安請け合いするのではなく、「確認してみる」としっかり確認した上で回答するようにしましょう。まだわからないという場合には、「わからないから後日連絡する」と伝えましょう。

仕事関係

ここまで様々な例が登場した仕事関係も安請け合いが多いです。先ほどもご紹介したとおり、上司からの頼まれごとを二つ返事で了承してしまい、後から「安請け合いしてしまった」と自分の仕事の多さに後悔してしまうということも珍しくありません。

また取引先との商談において、その場では確証のない自信から引き受けてしまったものの、後々考えてみるとできるか不安になってしまい、安請け合いをしたことを後悔したという経験を持つ人もいるでしょう。

仕事においては信用を失ってしまうと非常に厳しい状況に立たされてしまいます。今の自分の実力や状況に対し、正しい判断を下せるよう日々努めましょう。

安請け合いの失敗談

安請け合いをしてしまい後悔するような失敗談は、仕事や人間関係においてたくさんあります。上記で紹介したように、「とにかく今の自分は与えられた仕事をしなければ」という自信の無さと使命感から、与えられた仕事を安請け合いしてしまい、自分の許容量を超えてしまうという失敗談も多いです。

また元々性格の優しい人の場合、頼まれると断れない性格が災いし、結果的に安請け合いをしてしまうというケースも多いです。どこかで安請け合いを立ち、断れるようにしなければ、いずれ自分の疲れが限度に達してしまう恐れもありますし、失敗を繰り返していると信用を失うことに繋がりかねません。注意しましょう。

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初回公開日:2018年02月06日

記載されている内容は2018年02月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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