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「際して」「際しまして」の意味と使い方|使用例3つ

更新日:2024年02月20日

「○○に際しまして」という言葉は、ビジネスシーンだけでなく日常生活でも耳にする言葉です。しかし、「際しまして」という敬語を使いこなせる人は少ないのではないでしょうか。「際しまして」は使い時の多い便利な言葉なので、この機会に意味や敬語表現を覚えましょう。

「際して」「際しまして」の使い方

「際して」「際しまして」の使い方をご紹介します。使い分けの仕方は、使う場面で決まります。

「際しまして」は丁寧さが求められる、手紙や口頭での説明などの場面で使うことができます。ですが、文字に起こすと長くなってしまうので、ビジネス文書ではあまり使用しません。

ですが「際して」は、敬語表現ではありませんが、簡潔さが求められるビジネス上の文書で役立ちます。「~しまして」がない分、短く簡潔に表現できています。

例文1 「旅行出発に際し注意事項を伝達する」

例文1は「旅行出発に際し注意事項を伝達する」という文です。同僚に対して・伝達をするというメモ書きに使うことができます。

丁寧語で言い換えると、「旅行出発に際しまして、注意事項をお伝えします。」という形にすることもできます。

例文1は丁寧語ではないため、メモ書きやメールの文面、自分の方が上の立場である場合に使うことができるでしょう。

例文2 「ご入会に際しまして記念品を贈呈します」

例文2は「ご入会に際しまして記念品を贈呈します」という文です。丁寧語ですから、相手や自分の立場を問わずに使うことができます。

いろいろな場面で耳にする文で、同窓会やファンクラブなどの入会記念として、物品などが贈られる場合によく使用されています。

例文3 「団体発足に際し考慮すべき点」

例文3は「団体発足に際し考慮すべき点」です。「団体を発足することについて考慮すべき点」という意味になります。

団体を発足するという事態について、考慮すべき点をまとめたい場合や、何か意見を求めたい場合に使うことができる文です。

敬語が苦手な方におすすめな本はこちら

敬語を使うのが苦手な方におすすめする本は、敬語「そのまま使える」ハンドブックです。

敬語「そのまま使える」ハンドブックは、日常生活の中で使う基本中の基本の敬語を、豊富な例文で紹介しています。

ですから、本の中で紹介されている例文をそのまま覚えるだけで、正しい敬語を話すことができるようになります。

敬語を話すのが苦手な方や、新社会人の方、人と会う前に言い回しの確認をしたいという方は読んでみてください。

「際して」を使うときのポイント

「際して」を使う時のポイントは、場面によって何が求められているのかを見極めることです。

「際して」を使う場面によって、何が求められているのか変わってきます。より丁寧であることが求められているのなら、丁寧語である「際しまして」を使うと良いです。

丁寧さよりも簡潔であることが重要であるなら、「~しまして」の部分が無い分短い、「際し」・「際しまして」を使うと良いでしょう。

「際して」は時間や場面を特定する

「際して」は時間や場面を特定する場合に使われています。何についての「際して」なのかを意識して使いましょう。

例えば、例文3の「団体発足に際し考慮すべき点」という文は、「団体発足(をした)」という部分を特定するために「際し」が使われています。

敬語を用いる相手には「際しまして」を使おう

敬語を用いる相手には「際しまして」を使いましょう。普段、敬語を用いている相手には、丁寧な表現である「際しまして」を使うと無難でしょう。

簡潔さが求められているのなら、「際し」・「際して」を使うのも良いでしょう。ですが、簡潔さが求められていないのなら、より丁寧な表現と言える、「際しまして」を使う方が無難です。

ビジネスシーンで使ってみよう

次のページ:「際して」は改まった場面で使える

初回公開日:2018年02月08日

記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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