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「定量化」の意味と使い方・「定性化」との違い・対義語・類語

更新日:2024年04月06日

「定量化」という語句でどんなことを連想するでしょうか。ここでは定量化の語句について対義語、類語などを通して体系的に説明します。この言葉を正しく習得することで新しい気づきや、得るものがあるかもしれません。あまり気構えずに楽しんで学びましょう!

「定量化」の意味と使い方

「定量化」の意味と使い方を紹介します。

意味は?

定量化の語句の意味を調べてみると、「対象の状態を連続する数値の変化に着目してとらえること」とあります。言い換えれば数値化できることを指します。

使い方は?

ビジネスの場において、定量化は根拠に基づいた提案を行う場合に用いられる概念です。例を挙げると、プレゼンテーションなどの考えや主張を行う際、数字や数値を根拠にしたデータを基にすると納得度が増します。数字は多くの人にとって分かりやすい指標なので、比較する際などには有効です。

またその数字が適切でかつ多ければ多いほどその主張や提案の信頼性が上がります。定量的な概念は、相対的な表現に向いていると言えます。一方で、数字は分かりやすい反面、数字以上に対象を掘り下げて提案する必要のある場合には不向きです。これは数字というある意味万能な尺度に落とし込むため、かえって表面的な考察結果になりがちになるからです。

では質的なアプローチはどうしたらよいのでしょうか。ここからは定量化の概念と対になる質的概念に則した定性化アプローチについて紹介します。

「定量化」と「定性化」の違い

「定量化」の対義語として「定性化」があります。ここでは「定量化」と「定性化」の違いについて説明します。上記のおさらいとして、定量化は数値化できるものに対して使われます。これに対して定性化は数値化できないものに対して用いられます。

この点を踏まえると、定量化は対象の人気数や売り上げ、満足度を測ることに適していて、定性化は対象の価値観や影響の順位などのより深い要素を探ることに適しています。

2つを比べると、どちらが優れているかというよりも互いの不向きな部分を補う形で存在しています。ただマーケティングなどの仕事で使う場面に限定すると、大多数の声を拾う事ができる量的化アプローチが使用頻度が高いと認識されています。

2つの語句は対義語ですが、対象を的確に把握するという目的は同じであるという事が言えます。

状況別「定量化」の方法

ここでは「定量化」を実際にどのように使われているかをいくつかの例を交えて説明します。

リスク

情報システム分野で、リスク分析に定量化分析手法が用いられます。ここでいうリスクとは、地震や台風などの自然災害、事故や故障のような人間のミスによる人災に見られる不定期に発生し、損害のみを与える純粋なリスクを指します。リスク分析とは、あらかじめ発生するリスクを想定し、その影響度合いを分析することを指します。

リスク分析手法の一つである定量化分析手法は、想定したリスクが情報システムやプロジェクト目標全体に与える影響度合いを数値化して分析する手法です。これにより、リスクの数値による評価が可能です。一般的にリスクは金額で評価されます。

この手法のメリットとして、リスクが金額で示されるのでわかりやすいという面がある反面、数値自体の検証がなされない場合が多く、結果がおおざっぱになりやすいデメリットがあります。

ストレス

ストレスと聞くと精神的な負荷について連想されがちですが、金融用語にストレステストというものがあります。これは金融市場の損失の程度をリスクと定義し、そのリスクの回避策を事前に練っておくリスク管理手法です。ここでのストレスはリスクでの緊張感、不安感という意味です。

このストレステストにおいて、「定量化」の手法はシナリオの定量化に使われています。具体的には想定されたリスク事象に対して、そこから類推される変化を経済指標などで定量的に表現します。この場合も上記のリスク分析と同様に損失を金額で表現するため、可視化が実現されています。

ここでの定量化手法を用いる利点として、金融分野では金額が重要指標となるので他分野の数字ならわかりやすいという事以上に金額で表現できること自体が長所だと言えます。

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初回公開日:2018年03月11日

記載されている内容は2018年03月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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