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「見解」の意味とビジネスでの使い方・類語・例文|個人的見解

更新日:2024年04月29日

社会人になるとさまざまなシーンに遭遇しますが、自分の考えや意見を伝える場面でよく使われる「見解」という言葉について、正しい意味と使い方をご存知でしょうか。そこで今回は「見解」という言葉の意味を調べてみるとともに、正しい使い方や類語など詳しくご紹介いたします。

「見解書」作成時のポイント

「見解書」には「誰宛の文書であるのか」「見解の責任者や代表者は誰なのか」「いつ記したものなのか」「何の件についてなのか」を明確にした上で、「見解の内容について」を明記するようにしましょう。

また、何らかのトラブルが生じて見解書を作成する際には、「そのトラブルが発生した日時や場所」のほか、「そのトラブルの内容」「なぜそのような事態(状況)となったのか」「そのトラブルを対処(担当)したのは誰なのか」「企業や団体はどのように対処したのか(これからするのか)」なども正確かつ客観的に記載することが重要です。

ここでポイントなのは、言い訳などをするのではなく、客観的な事実と冷静な対処ができるかどうかです。あくまでも見解書に記載する内容は事実に基づいて記載することを心掛けましょう。

見解書の例

○○の皆様

○○株式会社 「○○○(商品名)」への商品品質に関する見解書

yyyy年mm月dd日
○○株式会社 ○○部
○○○○(担当者氏名)

このたび、当社商品である「○○○(商品名)」の品質において、安全基準を満たしていないのではないかというご指摘を受けまして、当社商品の安全性に関する見解を以下のとおり申し上げます。

1.この度の経緯(以下詳細)
2.安全基準について(以下詳細)
3.当社における品質管理について(以下詳細)
4.出荷時の対応について(以下詳細)

以上のような理由から、当社製品におきましては品質管理を徹底しており、安全基準を満たしておりますので、ご安心いただきたく存じます。
何かご不明な点などがございましたらご連絡ください。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

「見解」の例文

それではここからは一般的に使われる「見解」の使い方について、例文を交えてご紹介してまいりましょう。

【例文】
・この論文に対する見解は、人それぞれによって賛否両論あることだろう
・以上の見解を踏まえた上で、改めて皆で議論する必要がある
・この成分の危険性については、国内外でも専門家の見解が分かれている
・地道なデータをもとにこの結論に達したが、研究所のほかの研究者の見解も聞くべきだ
・最近では個人情報保護に対する公式の見解を打ち出す企業がほとんどだ
・見解の相違は時折あるものの、彼と僕とは唯一無二の親友であることに変わりはない
・このたび町内会において、町内会規則を違反しているのではないかという指摘に対する見解を○○商店が申し開きをした

個人的見解

最近ではソーシャルネットワークサービスなどで個人の意見を述べる際に、「これは筆者の個人的見解であって、筆者の所属する組織とは無関係です」などという表現や文言を記載されているのを見かけることがあります。

これは学生であれば所属している大学や研究所や大学院、社会人になれば所属する企業や団体などの組織の一員であることが求められるようになる一方、その人間の行動や発言がしばし所属している組織の考えや意見だと考えられる傾向があるためです。

「個人的見解」の断りはどこまで有効か?

最近では企業や団体の方から、何か意見などを発信する際には「あくまでも個人的見解です」という文言を必ず記載して発信するように求めているところも少なくないといいます。しかし果たして、このように「個人的見解です」と明記したとして、その断りはどのような場合でも通用するのでしょうか。

結論から申し上げますと、ケースバイケースではありますが、組織や団体内でのその個人の地位が上昇すればするほど、その発言は個人としてみられるよりも所属している企業や団体の組織人としての見解を求められる場面が多くなるため、あくまで個人的見解だと断れる領域は必然的に狭まってくるのではないでしょうか。

見解を示す

一方「見解を示す」という表現もありますが、「示す」という動詞をつけることでどのような意味の変化があるのでしょうか。

この「示す」という言葉には、「相手によくわかるように出して見せたり、自分で何かを見せたりする」ことや、「考えや気持ち、反応などが相手に伝わるように、何かの方法で表して見せる」という意味合いがあります。そのため、「見解」を「示す」という言葉には「物事に対する考え方や価値判断」を「相手に伝わるように何かの方法で表して見せる」ことによって「示す」というニュアンスになります。

また一方で、「示す」には「諭し戒める」というニュアンスも含まれているため、自分の「見解」を相手に「示す」ことで、相手を諭し戒めるという意味合いも持っていることが分かりました。

例文

・日本の専門家の間では、同様の見解を示す動きが近年は多くなってきている
・さまざまな意見がある中、肯定的な見解を示す論文も発表されている
・私の見解を示したが伝わっていないようなので、態度で示すことにした
・見解を示した上で誠意をもって対応することが一番である

「見解」の類語とは

次に「見解」の類語についてはどのような言葉があるのかについて、調べてみましたのでご紹介してまいります。

所見

自分や相手の意見や考え方を表現する「見解」と同じような場面で使われるのが「所見」という言葉ですが、「見解」と「所見」の違いについて調べてみました。

「所見」というのは、辞書によると意見や考えという意味のほかにも「見たところ」「見たうえでの判断や見解」とあり、どちらかといえば論理的な意見のニュアンスが強いので、誰かが何かを見た際の判断や意見、考え、感想という意味合いで使われることが多いでしょう。

【例文】
・私の所見では、この資料の荒し方は彼の仕業ではないかと思う
・専門家としての所見を求められたため答えた
・医師の所見によると、全治までには2ヶ月ほど要するようだ

所感

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初回公開日:2018年03月13日

記載されている内容は2018年03月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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