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「準拠する」の意味と使い方・類語・「基づく」との違い

更新日:2024年04月23日

「準拠する」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ビジネスシーンでも使用される言葉ですが、どのような意味があるか、「準ずる」や「基づく」といった言葉との違いは何か、疑問点も多いでしょう。この記事では、「準拠する」の意味や使い方、類語との違いをご紹介します。

「基づく」の意味の一つに、「それを根拠とする」という意味があります。例えば「これらの規則に基づく」と表現すれば、規則を根拠にすることを意味します。「法令に基づき、調査を行う」であれば、法令を根拠として調査を行うことを表します。

「準拠する」の場合は、「ある事をよりどころとして、それに従う」ということを意味します。「これらの規則に準拠する」であれば、規則をよりどころとして、従うことを表します。一方で、「これらの規則に基づく」という表現は、規則を根拠とすることを意味しますが、必ずしも「従う」という意味が含まれるわけではありません。

「準拠する」の「ある事をよりどころとして、それに従う」という意味は、よりどころとなる事柄を根拠にし、それに従うと考えることもできます。しかし、これは「根拠にする」という意味だけではありません。「従う」という意味が強くなり、この点が「基づく」との違いです。

「準拠する」と「基づく」の使い分けは?

「△△規則に準拠する」と「△△規則に基づく」を例に、使い分けを考えてみましょう。「△△規則に準拠する」の場合、規則に従うというニュアンスが強くなります。「△△規則に準拠する必要がある」という例文であれば、規則にきちんと従わなければならないことを意味し、「従う」の意味が強調されます。

一方で、「△△規則に基づく」の場合、「△△規則に基づく許可を得て、事業を進める」などの例文があります。この場合、規則を根拠とした許可を得て、事業を進めることを意味します。「基づく」が強調する意味は、あくまで「根拠とする」の部分です。「従う」という意味が強調されているわけではありません。

また、「基づく」には「それが基となって起こる」や「到達する」という意味もあります。これらは「準拠する」の意味とは明確に異なるため、使い分けの際には注意しましょう。

「準拠する」と「従う」の違いは?

「準拠する」は「ある事をよりどころとして、それに従う」という意味があるので、「従う」というニュアンスに特徴があります。一方で、言葉として考えると「準拠する」と「従う」には違いも見られます。

「従う」という言葉は、一般的に幅広く使用されています。一方で、「準拠する」の場合、ただ従うことを意味するわけではありません。よりどころとなる事柄があり、それに従うことを意味するので、その「よりどころとなる事柄」が存在する必要があります。これが規格であったり、基準であったりします。そして、「〇〇規格に準拠する」のように使用します。

「〇〇規格に従う」という表現も、意味としては通じます。しかし、「従う」の意味は広く、あらゆる場面で使用されます。「ある事をよりどころとして、それに従う」ことを強調して表現できるわけではありません。このことを明確に示すのであれば、「準拠する」を使用することが好ましいです。

使用する場面と例文からイメージをつかもう!

今回は、「準拠する」の意味や使い方、例文、類語との違いについてご紹介しました。「準拠する」は「ある事をよりどころとして、それに従う」という意味があります。「従う」という意味が含まれていることに特徴があり、「〇〇規格に準拠する」などの使い方があります。使用する場面と例文を考えると、イメージが浮かびやすいのではないでしょうか。

規格や規則、基準や法令などに対し、「準拠する」という表現がしばしば見られます。ビジネスシーンでの使用が多く、新聞やニュース記事などでもしばしば見聞きします。そのため、「準拠する」の意味や使い方を知っておくと、ビジネスシーンで大いに役立てることができます。使用例をイメージし、ぜひ活かしてみてください。

初回公開日:2018年03月24日

記載されている内容は2018年03月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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