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「遂行する」の意味と使い方・類語・例文|任務/プラン

更新日:2024年06月13日

「遂行する」という言葉は、映画の中のセリフなどでもよく聞く言葉です。しかし、その正しい使い方について、知っている方は多くはないのではないでしょうか。この記事では、そんな「遂行する」の意味についてご紹介します。正しい使い方を知って使えるようになりましょう。

「遂行する」の意味と使い方

「遂行する」とは、どういう意味のある言葉なのでしょうか。まずは、その言葉に使われている漢字から、その意味を考えて見ましょう。

「遂行する」の「遂」という漢字は「とげる」と読み、「最後までやり終えること」や「成しとげること」を意味する漢字です。一方、「遂行する」の「行」という字は、「おこなうこと」や「指示通りにやること」などを意味する漢字です。二つの漢字の意味を並べると、「遂行する」とは、「何か最後までやりきること」という意味であることがわかります。

「遂行する」の実際の意味も、「任務や仕事、物事をやり通し、 成し遂げること」という意味です。ですので、「任務を遂行する」といった場合、「任された仕事をやり通して、最後まで完成させる」という意味になります。

このように、「遂行する」とは「物事を最後までやりきること」や「物事を最後までやりきったとき」に使う言葉だと言えます。

「遂行する」の類語・言い換え表現

「遂行する」と似た言葉を持つ言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。ここでは、「遂行する」と似たような意味を持つ言葉と、「遂行する」の言い換え表現について、ご紹介します。

「全うする」

「全うする」は「まっとうする」と読みます。「物事を完全に終わらせること」を意味する言葉です。「最後までやり遂げる」という意味の「遂行する」と似た意味の言葉であると言えるでしょう。「責務を全うする」や「仕事を全うする」というように使います。

「全うする」という言い回しは、他の言葉と組み合わせて、一定の意味がある言葉として使われていることもあります。例えば、「天寿を全うする」や「節を全うする 」という言葉です。

「天寿を全うする」といったときには、「天寿(天から授かった命の長さ)を十分に使い切って亡くなる」という意味の言葉になり、「節を全うする」といったときには、「操(貞操)を守りとおすこと」という意味がある言葉になります。

このように、「全うする」という言葉も「遂行する」と同じように、「何かを最後まで〜する」と言うときに使う言葉です。

「完遂する」

「完遂する」は「かんすいする」と読みます。意味は、「最後まで完全にやり遂げること」という意味です。「難しい事業を完遂した」や「目的を完遂した」という風に使います。「遂行する」と同じように、「何かを成し遂げたとき」や「最後まで成し遂げること」を意味する言葉です。

たまに「完遂」を「かんつい」と読む方もいますが、これは誤りです。正しくは「かんすい」ですので、正しく読めるようにしましょう。

「成し遂げる」

「成し遂げる」は「最後まで完全にする」、「最後まで見事にやってのける」という意味の言葉です。この言葉も、「四連覇を成し遂げる」や「快挙を成し遂げた」のような使い方をし、「遂行する」と同じように、「何かを最後までやり遂げること」を意味する言葉です。

また、言葉の意味にもあるように、この言葉は「見事に何かやって見せたとき」に多く使われる言葉です。この点で「遂行する」と少し違うニュアンスのある言葉だと言えるでしょう。「よくやった」、「よく成し遂げた」と祝うことができることをし終えたときに、よく使う言葉です。

「し遂げる」

「し遂げる」は「しとげる」と読み、漢字にすると「し遂げる」の「し」は、「為遂げる」や「仕遂げる」と書きます。これも、「遂行する」と同じように、「最後まで物事を完全に行うこと」や「しおおせること」を意味する言葉です。

「しおおせる(すっかり見事にやる)」という言葉が意味に含まれるように、こちらも「成し遂げる」と同じように、「よくやった」と言えるときによく使う言葉です。「偉業をし遂げた」や「非常に難しい研究をし遂げた」というように使います。

やり遂げる

「やり遂げる」は「やりとげる」と読み、「目ざす物事や目的を最後まで完全に行うこと」や「困難な仕事や物事を完了する」という意味のある言葉です。

「最後まで完全に行う」という意味で「遂行する」と同じ意味の言葉だと言えます。また、やったことに対してその結果に関わらず、自分の持てる力を持って物事をやり終えたというニュアンスのある言葉でもあります。

「1人でやり遂げた」や「やり遂げることができた」というように使います。

「やり遂げた」と「成し遂げた」の違い

この言葉は、先に紹介した「成し遂げる」という言葉と似ていますが、ニュアンスが若干違います。

「やり遂げる」は「最後までやり終えたことの結果が、成功するしないに関わらず、自分の持てる能力を使い切って最後までやり通す」というニュアンスがあり、一方の「成し遂げる」はあらかじめ決めていた目標や目的を乗り越えて、最後まで物事をやり通す」というニュアンスがあります。

例えば、「体調を崩したけれど仕事をやり終えた」というときに、「やり遂げた」というと、「とりあえず仕事を終わらすことはできた」という感じですが、「成し遂げた」というと「仕事の中でやるべきことや、保つべき質を守って仕事を終わらせた」という雰囲気があります。

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初回公開日:2018年03月29日

記載されている内容は2018年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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