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「随時」の意味と使い方・類語・「都度」「適宜」との違い

更新日:2024年08月15日

「随時募集中!」と求人広告で見かけることがあるのではないでしょうか。「随時」ってどういう意味なのでしょう?この記事では、「随時」の意味と使い方・「都度」「適宜」「適時」「順次」「逐次」との使い分けを解説します。使い分けがわからない方、必見です!

「随時」の意味と使い方は?

「随時」は「ずいじ」と読み、「好きな時にいつでも」「その時々に」といった意味になります。「会員は随時募集しております」のように使います。「会員はいつでも募集しております」という意味です。

また「随時」には「適宜行うさま」という意味もあり、「状況に合わせて・必要に応じて行う様子」を表します。「ホームページを随時更新する」は「状況に合わせてホームページを更新する」「必要があればホームページを更新する」という意味になります。

「随時」の類語・言い換え表現は?

「随時」の類語は「時々」「折々」「時折」となり、時間的な制約がないと理解できるでしょう。

また「随時」が「適宜」と同じ意味で使われている場合は、「状況に合わせて」「必要に応じて」と言い換えることができます。

「随時」「臨時」「適時」「順次」「逐次」の使い分けは?

「随時」と混同しやすい言葉に、「臨時」「適時」「順次」「逐次」などが挙げられます。「適宜」と「都度」に関しては後述します。

臨時

「臨時」は「りんじ」と読み、「一時的に」という意味です。「その時の状況に応じて」という意味もありますが、期間としては一時的だというところが「随時」とは違います。

「随時募集」は「いつでも募集している」「特に期限を設けることなく募集している」という意味ですが、「臨時募集」となると「今だけ一時的に募集している」「今は人員が不足しているという状況から一時的に募集している」という意味になります。

また「臨時に休業をする」「臨時に招集する」という使い方もしますが、「臨時休業」「臨時招集」などと言葉にくっつけて使うのも「臨時」の特徴と言えるでしょう。

適時

「適時」は「てきじ」と読み、「最適なタイミング」「時間や条件などがちょうど良い時」を表します。「適宜」と発音がとても似ているので紛らわしいですが、意味を覚えて使い分けましょう。「適時に休憩をとるように」と指示された場合は「ちょうど良さそうなタイミングを見計らって休憩をとりましょう」という意味になります。

「適宜休憩をとるように」の場合は、「必要に応じて休憩をとりましょう」「状況に合わせて休憩をとりましょう」という意味になります。「適時」と「適宜」は、時と場合によってはほとんど同じ意味にもなりますが、それぞれ使える場面と使えない場面がありますので、注意しましょう。

「適時」で考慮されるのは「時間」「タイミング」といったものだけですが、「適宜」は「状況」という時間以外の要素も含めて総合的に判断するイメージです。ニュアンスの違いが伝わりましたでしょうか。

逐次

「逐次」は「ちくじ」と読み、「決められた順番通りに進めていくさま」を表します。「順次」とほとんど同じ意味ですが、「逐次」は順番が決まっている、「順次」は到着した順、思いついた順など順番があらかじめ決められているわけではないという違いがあります。

「お配りした番号札の順に逐次面接を行います」という場合は、「番号札というあらかじめ決められた順番通りに面接を行います」という意味になります。

また新聞や雑誌のように同じテーマの元に終期を定めずに刊行されるものを「逐次刊行物」と呼びます。新聞や雑誌には通し番号がつけられていて、順番に刊行されるため「逐次」を使っていると言えるでしょう。

順次

「順次」は「じゅんじ」と読み、「順不同だが次から次へと行っていくさま」を表します。一つずつ片づけていくけれども、順番は問わないといったイメージです。

「本日は多数の応募をいただいておりますので、会場に到着された方から順次面接を行います」という場合は、「あらかじめ決められた順番ではなく到着した順という不確定な順番ではあるが、次々に面接していきます」という意味です。

「随時面接を行います」という場合は、「応募があればいつでも面接を行います」という意味になります。

「随時」と「適宜」の違いは?

「随時」には「いつでも」という意味と「適宜行うさま」という意味があると前述しました。「適宜」は「てきぎ」と読み、「状況に応じて必要だと感じた場合は自分の判断で何かをすること」または「その時の状況に合わせた行動」という意味です。

「適宜」は「随時」と同じように使える場合と使えない場合があります。「随時募集中」のように「いつでも」の意味で「随時」が使われている場合は、「適宜募集中」と言い換えることはできません。「適宜募集する」は「必要に応じて募集する」という意味になり、「いつでも」にはなりません。

「適宜」は状況に合わせることや必要に応じてという条件はあるものの、一定の範囲内で自分の裁量に任されています。仕事において自己判断をする場合は責任が伴いますので、判断を誤った際は責任を負わなければなりません。状況に合わせた判断が自分にできるかどうか慎重に考えた上で「適宜」という言葉を使いましょう。

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初回公開日:2018年03月20日

記載されている内容は2018年03月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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