「でしょうか」の意味と使い方・言い換え|敬語/メール
更新日:2024年10月06日
「でしょうか」の意味と使い方
「~でしょうか」という表現は日常生活からビジネスにおいてまであらゆる状況で頻繁に使われる表現です。
自分が正しいのかどうかを誰かに尋ねる場合や目上の人に尋ねなければいけない場合に「でしょうか」を正しく使えるでしょうか。「でしょうか」は具体的にどのように使われるのでしょうか。
まずはじめに「でしょうか」を用いたあらゆる表現についてご紹介していきます。
よろしかったでしょうか
よくレストランやファストフード店などで料理を注文した際に店員から「以上でよろしかったでしょうか」や例えば「ハンバーグ定食が1つ、とんかつ定食が2つでよろしかったでしょうか」というような表現を聞いたことがあるという方多いのではないでしょうか。
これで以上か、これで注文内容は合っているか、「これでよかったか」と店員は客に尋ねるために敬語で「よろしかったでしょうか」と客に対して尋ねています。
しかし「よろしかったでしょうか」正しい敬語なのでしょうか。
結論から言うとこの場合「よろしかったでしょうか」は間違っています。正しくは「よろしいでしょうか」です。
ただし、「これでよかったか」と過去のことを聞きたいときは「よろしかったでしょうか」は文法的には間違っていないので使うことができますが、今回のようなケースでは間違った敬語だと見なされることが多いです。
正しくは「よろしいでしょうか」
「よろしかったでしょうか」ではなく正しくは「よろしいでしょうか」です。「これでよかったか」、「これで満足したか」と尋ねるのではなく「これでいいか」をシンプルに尋ねます。
「これでいいか」と敬語で丁寧に尋ねるには「よろしかったでしょうか」と過去形にする必要はなくシンプルに「よろしいでしょうか」となります。
先ほど例にあげた「以上でよろしかったでしょうか」は正しくは「以上でよろしいでしょうか」、「ハンバーグ定食が1つととんかつ定食が2つでよろしかったでしょうか」は正しくは「ハンバーグ定食が1つととんかつ定食が2つでよろしいでしょうか」となります。
ただし、「これでよかったか」と過去のことを聞きたいときは「よろしかったでしょうか」は文法的には間違っていないので使うことができます。
ますでしょうか
たとえば「少し場所を開けてくれますでしょうか」、「窓を開けてくれますでしょうか」などの形で人に何かをしてほしいとき、人に何かを頼むときに「~してくれるか」の敬語としてよく使われる「ますでしょうか」という表現ですが、「ますでしょうか」は正しい敬語なのか疑問に感じます。
「ますでしょうか」は間違っています。正しくは「~ますか」とシンプルに言います。「ますでしょうか」は、二重敬語といわれる間違った敬語表現になります。
同じ理由でよくあらゆる場面で耳にしたり、何気なく使ってしまいそうな「していただけますでしょうか」や「してくださいますでしょうか」も間違った敬語です。正しくは「していただけますか」や「してくださいますか」となります。
二重敬語とは
「ますでしょうか」は二重敬語のため間違いだと先ほど述べましたが、二重敬語とは何なのでしょうか。
二重敬語とは「ますでしょうか」の例にもあるように「ます」と「です」という二つの丁寧語を同時に続けて使っていて、同じ種類の敬語を続けて使うことを指します。
「していただけますでしょうか」や「してくださいますでしょうか」も同じように「ます」と「です」の二つの丁寧語を重ねて使っているため同じように二重敬語になってしまい間違った敬語となります。
なので二つつなげて同じ種類の敬語を使わなければ正解になります。よって正しい敬語は「ますでしょうか」は「ますか」、「していただけますでしょうか」は「していただけますか」、「してくださいますでしょうか」は「してくださいますか」となります。
敬語での「でしょうか」の使い方
「でしょうか」を使った表現をここまでいくつか間違った例も含めご紹介してきましたが、敬語で「でしょうか」を用いる場合どのように用いればよいのかを敬語についての解説を加えながらご紹介していきます。
敬語は大きく分けると丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つに分かれます。「でしょうか」はこのうちの「です、ます、ございます」などを使って丁寧に表現して丁寧に話をすることで話し相手に敬意を示す敬語表現、丁寧語にあたります。
では残りの尊敬語、謙譲語とはどのような敬語表現で、どのように使われるのでしょうか。「でしょうか」に「どう」を意味する「いかが」をつけた「いかがでしょうか」を例にあげながら順番にご紹介していきます。
丁寧語いかがでしょうか
「どうですか」と相手に尋ねたいときに使われる丁寧語「いかがでしょうか」ですがどのように使われるのでしょうか。例文をご紹介します。
・「この色はいかがでしょうか。」
・「美味しいケーキはいかがでしょうか。」
・「このようなイメージになりますが、いかがでしょうか。」
尊敬語とは
尊敬語は目上の人の言動に対して敬意を示す敬語表現なので目上の人が何かをします。実際に何かをする人である目上の人に敬意を示さなければいけません。尊敬語は敬意をはらうべき目上の人が何かをする場合に使うことができます。
尊敬語は「~なさる」などの尊敬語の敬語表現を利用して表現します。「いかがでしょうか」の場合は尊敬語の表現「~なさる」を用いて「いかがなさいますか」とします。
初回公開日:2018年04月14日
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