「箍が外れる」の意味と使い方・例文・類語・由来|タガとは
更新日:2024年08月07日
「箍が外れる」の意味と使い方
「この人は賢い人だな」と感じる瞬間というのは多少難しい言葉を的確に自分が伝えたい表現の中に入れることができる人たちです。逆に難しい言葉をひたすら羅列するだけでは何を伝えたいのかがわからないので、自己満足の発現になってしまいます。
多少の知識人ぶりをアピールする言葉には「箍が外れる」といった少し難しめの言葉を正しく使うことにありますが、正しく使うためには言葉の意味を理解して使い方もマスターする必要があります。まずは、この「箍が外れる」という言葉の意味と使い方を見ていきましょう。
そもそもタガとは何か
「箍が外れる」という言葉のキーポイントは間違いなく、「箍」です。これはタガと読みますがいったい何のことなのでしょうか。この「箍」とは金属や竹でできた樽を固定するわっかのことで、これが外されると枠組みが固定されなくなりバラバラになります。この「箍」の存在さえわかってしまえば、「箍が外れる」という言葉も簡単に理解できるでしょう。
箍が外れるとは枠組みの喪失
つまり、「箍が外れる」とは樽を固定していた箍がなくなってしまうことを意味していて、バラバラになってしまう様子を表しています。これらのありようから、「箍が外れる」という言葉は枠組みや固定しているものがなくなってしまうことという意味になり、外側から締め付けていた秩序や緊張がなくなってしまうという意味になりました。
ここからさらに発展して、「箍が外れる」という言葉は「行動を抑制するものがなくなったことで制御できなくなってしまった様子」となります。今風に言えば、コントロールができなくなってしまったとなりますので、ある程度想像はできるでしょう。
「箍が外れる」の使い方について
箍が外れるという言葉の使い方は、類語の使われ方を見て判断するのが手っ取り早いです。「行動を抑制するものがなくなったことで制御できなくなってしまった様子」というのは暴走し始める・制御不能になる・コントロールできなくなる・ブレーキが壊れるといった類語がありますので、それらの使うタイミングと同じになると考えましょう。
いわゆる、コントロールや制御ができなくなってしまった様子を表す言葉になりますので、感情が爆発する様子や頭ではわかっているけど制御できなくなっている様子を表すときに使ってみるとしっくりきます。
「箍が外れる」の例文
意味が分かったところで、具体的にこの「箍が外れる」という言葉を使った例文をいくつか記載していきますので、日常の会話やちょっとした文章に用いる参考にしていただきたいです。
感情の抑制がなくなったときによく使う
小説などでこの「箍が外れる」という言葉を使うときは、己の感情を抑制できなくなったときです。具体的には「感情の箍が外れたように大声を上げて泣きはらした」とか「今まで我慢してきた分だけ、箍が外れてあふれ出した」といった表現になります。
今まで我慢して不平不満を言わずに努力をし続けたのに、それらがすべて納得する形でゴールをした場合や、それらがすべて無駄になってしまった場合に、我慢する必要がなくなってしまうことで感情があふれ出てしまうさまを表すのにぴったりな表現です。
別の言葉となりますが、気持ち的に存在する最後の砦のようなものが破壊されてしまうことで「もうすべてがどうでもいい」という投げやりな感情になってしまったときに、「タガが外れたようにいろいろと暴露し始めた」といった使い方をすることもあります。
「箍が外れる」の類語
「箍が外れる」という言葉はやはり日常生活で使うのには難易度が高いと感じてしまう人も多いのですが、その場合には類語がどのようなタイミングで使われているのかを確認してみるといいでしょう。そこに置き換えることができると考えれば、語彙力も上がります。
類語はかなり多い
初回公開日:2018年04月05日
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