「箍が外れる」の意味と使い方・例文・類語・由来|タガとは
更新日:2024年08月07日
箍が外れるの類語や同義語はかなり多いです。暴走する・コントロールできなくなる・制御不能になる・締め付けがなくなる・重しがなくなる・縛りがなくなる・解き放たれるなどが該当します。
これらの類語や同義語の使われるタイミングで箍が外れるという言葉を使ってみるのが簡単な用い方になります。規律や束縛から逃れた様子となりますので意味は分かりやすく、類語もわかりやすいです。
「箍が外れる」の由来
箍が外れるの由来は桶や樽の外側にはめる固定器具である金属や竹の輪っかのことであり、語源もこの「箍が外れる」という様子からきています。非常にわかりやすいです。ちなみに、「箍が緩む」という言葉もありますが、これも同じような由来で樽や桶を固定する箍が緩んでいる様子からきていて、感覚が鈍っている様子を示しています。
「箍が外れる」の例
この箍が外れるというのは束縛や締め付けからの解放という意味になりますので、今現在の具体例としてわかりやすいのは受験勉強になります。受験勉強でひたすら束縛されている環境にあったので、そこから解放されることで急に怠け者の遊び人になってしまった場合に使われるでしょう。
例文としては、「あいつは高校生の頃はものすごく真面目で優秀だったけど、大学に受かって一人暮らしを始めたら箍が外れたように怠け者の遊び人になってしまった」となります。学生時代に一人はいたタイプではないでしょうか。
社会人にも使われることがある
この抑制された環境や我慢し続ける環境というのは学生時代よりも社会人に当てはまることが多く、自分にとって嫌いな上司にひたすらパワハラやセクハラまがいのことをされ続けることで我慢しきれなくなった様子を表す表現として使われることがあります。
例えば「ある日突然、理性の箍が外れてしまい嫌いな上司に対して書類を投げつけてしまった」といった表現になります。これらの話題はネット上の相談コーナーではものすごい数が存在するので、「箍が外れる」ような状態にある人達の声を拾うことは容易になっています。
本来ならばこのような「箍が外れる」可能性があちこちにある状態はあってはならないのですが、現代日本は究極的なストレス社会なのでどうしようもない部分も多いのでしょう。決していい状況ではありませんが、社会や世間に抑圧された社会人がそれらの束縛から解放された様子を表すときに使われることも増えています。
もしかしたら悪い意味にとらわれるかも
この箍が外れるという表現は多種多様な小説における表現としてかなりの頻度で登場しますが、人によっては解釈に多少の違いが発生してしまうことがあるので悪い意味としてとらえられてしまうことがあります。
この「箍が外れる」という言葉の意味は、束縛や締め付けからの解放や制御ができなくなった様子と説明しましたが、人によっては「正気を保っていた人が奇抜な行動に出るさま」という解釈になっていますので、「正気を失った様子」を表す言葉と捉えられています。
非常に雑な言葉になってしまいますが、一部の人たちにとっては、「あの人は狂っている」という言葉が「あの人の箍が外れる」になっているということです。気の触れた人間を表す言葉として考えられるのは悪い意味でしかないので、使い勝手にマイナス補正がかかってしまいます。
意味や使い方もわかりやすい言葉です
箍が外れるという言葉は箍が何かわかってしまえば、どのような意味があるのか理解するのは非常に簡単です。類語もわかりやすいものが多いので、使い勝手のいい言葉になってくれるでしょう。
しかし、人によってはマイナスイメージが強すぎる言葉になってしまっているので、頻繁に使っていいのかどうかは悩ましいところです。言葉はその人の解釈次第で受け取られ方が大きく変わってきてしまうので、マイナスイメージが怖いという方は封印したほうが安心できるでしょう。誰かが使ったときに、正しく解釈する知識があれば困ることはないでしょう。
初回公開日:2018年04月05日
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