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「対策を講じる」の意味と使い方・敬語・同義語|講ずる

更新日:2024年06月27日

「対策を講じる」という言葉は日常、よく耳にする言葉ですが、改めて意味を聞かれるとなんとなく大まかな意味合いとして捉えている人は少なくないでしょう。言葉の意味を正確に知り、ボキャブラリーを増やしてみませんか。きっとあなたの世界が少し、変わります。

「対策を講じる」の意味

「対策を講じる」という言葉を聞いたことはありますか。最近ではテレビやニュースで聴いたり、新聞やインターネットで目にする機会も多いでしょう。「対策を講じる」という言葉を耳にしても、話の前後の流れから何となく雰囲気で意味を捉えてしまうことはありませんか。一体、「対策を講じる」という言葉は、どのような意味を持つのでしょうか。

「対策」は、状況に対応する(=対する)ための、手段(=策)という意味であり、「講じる」は、方法や手段を考えて行うという意味になります。つまり「対策を講じる」とは、『問題を乗り切るための対応方法を考えたり、対策を企て、それを実行に移すこと』という意味になります。

「対策を講じる」の使い方と例文

それでは、「対策を講じる」という言葉は、どのように使われるのでしょうか。何らかの物事や相手(人)に対して、対策や手段を立てなければならない、もしくは立てた方が賢明だ、という場合に使います。「対策を講じる」ことで、事前にトラブルを回避させることができます。

次の項目では、「対策を講じる」という言葉が、どのような場面で使われるのかということをシチュエーション別に例文でご紹介していきます。

ビジネス

・『同期に出世を先越されないよう、今日は対策を講じて上司を飲みに誘ってみよう。』
新入社員によくあるライバルに敵意剥き出しの風景です。この場合、対策を講じることよりも、自分のビジネススキルを上げる方が賢明です。

・『今日も素敵な幸子ちゃん。幸次に先を越されないように僕は今日も対策を講じる。』
先を越されないように対策を講じて、僕は幸子をデートに誘う様子です。

プライベート

・『嫁は今日も機嫌が悪い。なるべく関わらないで済むように、食べ終えた食器をキッチンへさげる対策を講じる。』
賢い選択です。

・『ゴルフコンペで張り切っていたら、犬の糞を踏んでしまった。この後会食の予定なのに。対策を講じて芝生にひたすら靴底をこすりつけながらプレーをした。』
ゴルフ場に糞があるとは思えませんが、大変お疲れ様です。靴底を擦り付ける際につまずかないことをお祈りいたします。

「対策を講じる」の敬語について

「対策を講じる」という言葉を会社で上司に伝える場合は、敬語でどのように話すとよいのでしょうか。「対策」は名詞なので敬語にはなりません。敬語に言い換えるとするならば、動詞である「講じる」を変えなければなりません。

もしあなたが上司に了解を得る場合やお伺いをたてる場合であれば、「対策を講じてもよろしいでしょうか。」と伝えましょう。また、会議の席で上司を前に提案をする場合は、「対策を講じてみてはいかがでしょうか。」と伝えると、角が立たないでしょう。

「対策を講じる」「対策を講ずる」どっちが正しい?

「対策を講じる」と「対策を講ずる」はどちらも使われている言葉です。ではどちらが正しいのでしょうか。

「対策を講じる」は主に話し言葉に用いられており、「対策を講ずる」とは主に書き言葉に用いられています。

どちらでも意味は通じますが、公用文書では「対策を講ずる」を多く用いられています。日頃私たちが使う場合は、「対策を講じる」の方が親しみやすく伝わるでしょう。

「対策を講じる」の同義語を言い換えるとどうなる?

「対策を講じる」と同じ意味を持つ言葉はたくさんあります。今回はその一例をご紹介しましょう。ボキャブラリーを増やすことで、「対策を講じる」という言葉を適材適所で使い分けることができますし、あなたも『できるビジネスマン』になれるでしょう。

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初回公開日:2018年05月25日

記載されている内容は2018年05月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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